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「ねぇ、『キューピッドさん』してみない?」
前の席のクラスメイトが唐突にそんなことを言い出したのは『キューピッドさん』をすることとなった数時間前のことだった
「なんで?」
「部活の子が来ないの、やっぱりそのせいかなって気になっちゃって……試しにしてみようかと……」
厄介なことになった。そう思ったからか微妙な顔をしていたのだろう。「直緒が嫌なら別にやらなくても……」と言い出したクラスメイト。
きっと私が断ったら私以外の何人かが集まってするのだろう。クラスメイトはお遊び程度と思っているだろうし私もそんなことができるとは思ってはいないけど、もしものことがある。
「いいよ。やってみようか」
私がそう答えるとクラスメイトは安心したように胸をなでおろしていた。