それから漆は色々なことを山崎から学んだ
中には想像もつかないような物や出来事があり、戸惑うばかりであった。
「山崎さんは随分と落ち着いていますね」
「いやぁ、世鬼君を見てたら冷静になれるんだよ。慌ててる人をみると自分が冷静になるってやつだね」
それでも十分異常ではないかと漆は思った。
誰しも予想だにしないことに直面すれば慌てたり、泣きわめいたりと落ち着いていられない。
漆の場合は忍であるため、どんなに驚いていようが表情はあまり変わらない自覚はあるが、山崎の表情は終始変わらなかった。
「大体のことはわかったかい?」
「まだ理解出来ない事が多いですが、わからない事は山崎さんに聞けばいいですよね?」
結局一回の説明では漆には理解できなかったが、これからお世話になるのだからと山崎を頼りにすることにした。山崎は頼られることが余り無かったのか、少し照れくさそうにしていた。
「俺を拾ってくれたのが山崎さんでよかった」
漆が言うと山崎は更に顔を真っ赤にして照れた。