慢心が身を滅ぼす
失敗した!失敗した!!
「失敗!!したぁぁぁぁぁぁ!!!!」
僅かに持っていたグミもボトルも底をついた。体力もそんなに残ってない。精霊術もこれ以上使うことができない。なのにだ。なのにヤツは追いかけてくる。
「こんなの聞いてねーぞクソ野郎!!」
世の人々はヤツのことをこう呼んだ。
『ギガントモンスター』と……
「確かに魔物が少ないとは思った!思ったんだが!!」
ギガントモンスターなんて誇張表現しすぎた結果だと思っていた。しかしヤツは実際に居た。
見た目はウルフに似ているが自分の何倍もある巨大な生き物はかなりの速度で追いかけてくる。確実に私を狙っている。
草取って来れば良いだけの依頼なら問題ない、なんて思っていた出発前の私に言ってやりたい。今日はやめておけ。それでも行くなら準備は怠るな。後ギガントモンスターは想像以上にでかい。
「あ」
と思った時すでに遅し。躓いて転んだ。咄嗟に受け身をとり体制を立て直す。逃げていても仕方がないと武器を構えるも素早いギガントモンスターは既に追いついていて、
「はは……ごきげんよ……」
そのまま突進されドゴッと何ともいえない鈍い音と共に吹っ飛ばされた