浮気は隠れてするものだよ

「はい、ま〜くんこれあげる」
「凛月?どうしたんだこれ」
「ん〜、キセイジジツってやつ?」
「は……?」
凛月に渡された写真を見て絶句した。
そこには明らかに乱れた服装で眠りに付いている彼女が写っていて。
「凛月……冗談なら全然笑えねえぞ」
「うん、冗談じゃないからねえ。ま〜くんには幸せになって欲しいからさぁ、教えてあげた方がいいかなって」
にこにこと笑う凛月の真意は理解ができない。
「菜々に何したんだ」
「ふふ。ま〜くんじゃ物足りないみたいだったから俺が相手になってあげたの。この後どうするかはま〜くん次第だけど」
「お前な……大体、浮気は隠れてするものだろ」
「隠されるよりは俺に任せた方が安心でしょ」
「……はぁ」
無茶苦茶な幼馴染に溜息をつく。でもまぁ……とりあえずは、彼女の真意を確認しないとな。
俺から逃げようとしたってんなら、ちゃんと縛り付けとかないと。
「……ま〜くん、悪いカオしてるねぇ」
「そうか?……ま、一応感謝しとくよ。ありがとな、凛月」
「どういたしまして〜♪」
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