「お前さあ、幹部だからって調子のってんじゃねえよ」

がつん。

威嚇のつもりだろうか、男が側にあった道具を蹴り飛ばしたせいで薄暗い室内に粗野な音が響く。
テンプレ通りの台詞を吐く目の前の男に青年は面倒くさそうに見やる。

自室に帰れば大量の報告書、実験に関する資料の作成が待っている。こんなところで油を売っている暇はない。

「年功序列、って言葉知らねえの?年下のくせに俺らをこき使いやがって」
「へえ、頭悪そうなお前がそんな言葉知ってたとは驚きだ」
「っ馬鹿にしてんのかてめえ!」
「馬鹿にしてんのか、じゃなくて馬鹿にしてるんだよ」




「年功序列?はっ、ふざけたこと言ってんじゃねえよ。ここは実力主義だ。お前らが下っ端なのは単に上にいけるだけの実力がないだけだ。

二人の男が繰り出したのはラッタ、ドガース、スリープ、ベトベター。対して青年は繰り出せる手持ちは側にいるブラッキーのみ。

二人対一人、一匹対四匹。多勢に無勢という言葉がぴったり勝利を確信したかのようににやにやしている。

「だからお前らはいつまでもたっても下っ端止まりなんだよ」

ブラッキー。
それまで主人に男達に襲いかかろうとする一言。パートナーの名を

「っ、やれ!ラッタ、ドガース!」
「お前らもだ!スリープ!ベトベター!」

男達気圧された叫び声で四匹のポケモン達は襲いかかる。

青年は眉ひとつ動かさず

喉元に突きつける。ひやりとした

「わかったか?俺とお前らじゃ実力が違いすぎるんだよ」

ヒッと情けない声をもらし、今自分




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