「コイツらを守るためなら何だってやってきた。今までも、…これからも」

彼の鮮やかな桔梗色の瞳には翳りを反対に、確固たる強い意思が浮かぶ。彼の双璧ともいえるブラッキーとグラエナが前に出る。

「俺はもう、そっち側には戻らない」

痛いほど真っ直ぐに私達に向けられた桔梗色は、いつか見たあの男と同じ暗い光を宿していた。



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