あらすじ   

 過去2度の破滅の上に存在する、名も無き世界。滅びの戒めに、陣機械と一部の魔煌は危険《タブー》視されていた。
 今もなお戦と政治の氾濫に呑まれ続ける自然の中で、孤独な青年・ルナンが古代遺跡に足を踏み入れる。
 出逢いの事件は、復讐の刃を彷徨わせてゆく。

 世界観&用語
 物語とキャラクターを支える主軸。

 自分用のメモでもある解説置き場▽
  (読まずとも本編に支障なし)

ダークネスメテオ《闇ノ物語》
 ◆世界観

 生き物たちは美しい惑星に暮らしている。

 "今は昔
 
闇の後継者 世を滅ぼさんとす。
 其の野望
 
光の使者出づり 討ち滅ぼしたり。
 のち 闇即ち 禁忌の呪詛と
 
言伝う"
 ──『古代逸話 第3番』より抜粋


 これは世界各国で知られる古い文書だ。
 第1番は人間による生態系の変化、第2番は陣機械による環境破壊、第3番には殺戮魔煌による世の破滅がつづられている。

 これにより人類は『生物の滅び』を戒めとしている。「二度と苦しむ種族が出ないように」と、多くの人々がそう考えるようになった。
 よって太古に比べ、より多くの人々が希望と幸せを得た。

 すなわち、古代逸話にある職業に就くもの(動物の乱獲、環境に影響する製造、奇妙な殺戮魔煌を使う者)たちは、異端者のように見られることもしばしば。
 彼らは決して胸を張れる生き方ができない。

 人間は広大な自然と共存する。
 魔煌学の発達により、人々はあらゆる非科学的現象を不思議に思わず、自然と調和し当たり前に日々を生きている。
 これからもきっと、そう在るだろう。


 ◆特殊用語

 “魔煌《ヴィレラ》”……自然のチカラをほんの少しだけ享受する行為。
(焚き木に火をつけたり小さな水球を手に現すといった簡単なものは、並の一般人も生活に使う。現実のインフラはほぼない)

 “煌力《レラ》”……魔煌を行使すると浪費する、この世界の人々にとっての生命力のようなもの。
 かなり個人差がある。数値として計測する技術はまだないが、どれほどの大きさかはわかる場合がある。

 “骸霊《ガイレイ》”……人間や動物を襲う、この世界には生息しないはずの異形のモノ。
 血は通っているのに驚くべき冷たさの体温。まるで死んでいるかのようなのでこの名前が付いた。地獄からの空間を割った干渉、悪の使徒なのだといわれている。

 “陣機械《クロムディア》”……機械のこと。魔煌で動くもの以外を指す。

 “しもべ”……人間と和解し、契約を交わした骸霊のことを暗にこう呼ぶ。
 一般的ではないため、あまり知られていない。

 “呪詛”……古代の毒とも伝えられる、呪われたしるし。
 呪詛をつけられた者は、深い傷跡を代償に強い殺傷能力を得る。
 


 ◆世界の主な国々

 争うことはやめられない人類。
 かくも、罪深い。

 〈エスタール〉……王国。緑豊かな国。
 世界地図の西側、赤道付近を中心に存在。東部には高い山々が連なり、西部には平野が広がる。国王を護る民間の騎士制度が特徴。
 定職者でなければ港や王都を自由に出入りできないという法律があるが、基本生活には不自由しない。

 〈クレルヴィ〉……首長国。熱砂吹く暑い地域。
 国軍はあれど実質は地域の自治体ごとに街を治めている。縦に長く、南半球に位置する。敗戦国であった歴史により奴隷制度が未だ目に付く。
 気候の厳しさから発展途上なイメージが強いが、他国とは付かず離れずで貿易をしている。

 〈ガルニア〉……帝国。大陸から離れた軍事国家。
 北東、高緯度地帯に存在するが、内部の詳細は謎に包まれている。民間人の旅行禁止にはじまり、フォルスタンを除く国外と貿易をせず他国への侵略・攻撃が殆どであるためだ。
 気候はおそらく寒いだろうと推測される。

 〈ザルツェネガ〉……共和国。独自の文化を持つ。
 人口が多く、北中央に横長い地形。個人の自由を尊重する国家で様々な変わり者が各地に居り、首都の雰囲気が薄暗いのは印象的。
 貴重な鉱山など、他国からは貿易の資源面でも大きく頼られている。

 〈フォルスタン〉……治安の悪い島の地名。
 厳密にはザルツェネガの国内とされ独立国ではないが、ならず者のあまりの多さに手が付けられなくなり、不法地帯と化している。
 しかし港町では異国の人同士が盛んに交流をしており「国境なき島」とも呼ばれる。

 〈テスフェニア〉……公国。魔煌学の発達した貴族国家。
 隣国エスタールと和平同盟を結んでおり、ある国とは戦争を境に緊張状態を保つ。西洋な建築様式の建物と、美しい水の都は必見。
 またこの国の内情で、貴族と平民の地位格差の問題により長年揉め続けている。

 〈リオフェイト〉……司教国。宗教の教えが根強い大国。
 世界地図の西中央付近に位置し、世界の聖母だと知られている。軍隊などの武力を一切持たないことを宣言しており、国の防衛には他国の兵力を借りている。
 ミサは毎日とり行なわれ、国民は今日も女神に祈りを捧げる。



 ◆土地柄・気候

 ・陸と海の比率がおよそ3:7、球体の惑星表面で生き物が生活を営んでいる。
 ◯大気圏の外には、天国か浮遊空間のようなものが存在すると考えられている。(そこへ行こうと試みるのは、間違いとされている)
 ・一日二十四時間、一年三百六十五日。四年に一度、一日長くなる。
 ・春夏秋冬があり、北半球と南半球で気候が大きく違う。
 ・快晴、雨、曇り、雷、雪、台風などの気象現象が存在する。

 ◯陣機械文明が大きく衰退しているため、広大な自然は美しさと厳しさを保っている。
 ◯自然の中にはときどき骸霊が姿を現し、生き物を襲う。一定時間が経つと、空間の歪みに消えてしまう骸霊も多くいる。
 ◯それぞれの地域には骸霊を避ける魔煌が常に作動しており、人間の暮らす街に骸霊はめったに姿を現さない。(自然の中にこの魔煌を施すと、動物たちが凶暴化した例が複数あるため一般的には行わない)


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