暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い
手で扇ぐけど生暖かい風しかこないってどういうことだ。
こんなギンギラギンの太陽の下、何でわざわざ私は外にいなきゃいけないんだ。
こういう日こそ部屋でクーラー使って快適に過ごさないと。外に出るのは曇りの日だけで十分だ。だから夏って嫌い。汗かくの大っ嫌いだもん。
「はい三本目ー」
「だぁ!?」
そんな中バスケをやってるアイツらが信じらんない。
二ノ宮に、二ノ宮を勧誘中の竜二さんと梶さんと他のたまたま居合わせたバスケ好きな人達。
有り得ない。何でこんな暑さの中あんな激しい動きが出来るの。汗かきまくりじゃん。(いやあ…)
(……でも)
二ノ宮って、バスケ上手いんだな。
何か…見たことも無いような面白いプレーして。
まぁ認めるよアイツが凄いってことは(何かMVPとったみたいだし)
だけどね、だからって私まで巻き込まなくて良いでしょうが。私特別バスケ上手いわけでもないんだからさ。マジで汗気持ち悪いんだけど。
帰っていいかな本当に。クーラーにあたりたい!
「あ!今帰ろうとか思たやろ」
「……」
いつの間にか笑顔の二ノ宮が目の前にいた。
どうやら他の人が入って二ノ宮は少しの休憩に入ったらしい。
「つか私絶対いる必要ないよね。マジで。帰って良い?読みたい漫画あるんだけど」
「自分ほんま引きこもりやな!もっと外で遊んだらええのに!」
引きこもりって……いや、否定できないけどさ。外いるのだるいし。
「私が休日に何しようが私の勝手でしょ。勝手に連れてこられて迷惑以外の何ものでもないんですけど」
「そんな冷たいこと云わんといてや。ほな、一緒にバスケしようや!楽しいで!」
「汗かくからヤ」
「太るで自分」
「ほっとけ」
遠慮なしに失礼なことを云うコイツは本当、馬鹿だと思う。うん。
面倒くさくなって家に帰ろうとその場から立ち上がると、すかさず二ノ宮に腕を掴まれた。
少し汗をかいた、案外しっかりしていたその手で。
「何」
「もう少しいようや!な!後で送ってくさかい!」
「別にいいし…」
送ってもらわなくても一人で帰れる。
なのに結局、私は二ノ宮に腕を引っ張られその場にまた腰を下ろすことになってしまった。
「……ていうかさぁ、アンタは何なの。何で私に構うの」
「ん?」
「大して仲良くもないしさぁ、寧ろ学校じゃあんま喋んないしさぁ」
二ノ宮は人気者でいつも輪の中心にいて、私は端っこで数人の友達と静かにのんびり過ごしてる。この真逆の存在。
特別目立たない私なんだけど、二ノ宮は何故か絡んでくるんだ。訳分かんない。
服を掴みパタパタと何とか風を送り込みながら二ノ宮の返事を待つ。
二ノ宮は私の隣に腰掛けて、笑顔で
「一目惚れしてもうたから」
汗が、顎のラインを伝った
(ほなまたバスケしようや!)(い、嫌だよ勘弁してよ!!)
私は、やるよりも君のバスケを見てる方が好きみたいで