私が好きな人は、アフロで、ちょっと太ってて、お菓子が大好きな千秋君。
いつでも彼女が欲しいと思ってるのか女の子のメル友はいっぱい。でも結局彼女が出来たことは、ないみたい。
千秋君は凄いお腹の持ち主で、賞味期限切れたものを食べてもお腹を壊さない。
みんなが壊しても、一人だけ平然としてる。
千秋君は頭が良い。
普段が普段なんだけど、何だか天才的に頭が良い。
いつものほほんとした顔してて、ちょっとしたヒゲと小さい眉毛がたまらなく可愛い。
「……いや、流石にあんたの好み疑うよ、あたし」
「え、何で!?」
恋の話題になって、それぞれ好きな人の話をしていた。
最後に私の番になって同じクラスの千秋君の話をしたら、友達は顔を歪めて云った。(そんな顔しなくても!)
「千秋君をもっと見てないからだよ、きっと千秋君の良さを分かるよ!」
「…いや…花園に良いも悪いも…うちのNo.1だよ。やめときなって…」
あ、云い忘れていたけど千秋君は喧嘩も強い。双子の弟の百春君より凄い。
いつもは威厳が無いからなのか、いざという時は格好良い!
真剣な顔になるから、凄く凄く格好良い!
「でもねでもね、バスケしてる時は格好良いよ!他の時とは比べ物にならないくらい!」
「……そう?」
どうしても興味を持ってもらえない。だけど私は諦めない。どうして皆千秋君の良さに気付かないんだろう?
No.1と云っても、本当は優しいし人のことをちゃんと分かってる道徳的な一面も見せるんだよ。
そのギャップがまた素敵なんだよ。
「そうだ、今日練習見においでよ!遅くまでやってるからさ、そっちの部活終わった後にでもちょっとだけ」
「えぇー…」
渋ってたけど無理矢理約束してやった。
そして放課後。もうすっかり辺りが暗くなった頃に制服に着がえた友達は体育館に訪れた。
体育館の入口に立つ友達の所へ行き、真面目に練習をしている千秋君を指差す。
「うわ、花園がマジで練習してる…ていうか花園兄弟がバスケしてる……」
意外だったのか驚いている友達の横で私は笑顔になっていた。
千秋君はバスケも天才的。
ちょっと離れた所からのシュートは苦手みたいだけど、パス回しとか、素人の私から見ても凄かった。
見事に相手を騙して、反対側にパスを回してる。周りをちゃんと把握してて、空いた所に的確にパスを回す。
千秋君は本当に凄い。
私はバスケを全然知らないけど、千秋君がいるからという理由だけでマネージャーになった。
千秋君と毎日会えて、会話できるのが凄く嬉しい。
どれだけ普段ふざけていても試合中の千秋君は本当に本気。
垂れた目が真っ直ぐとボールを見据える。
普段ふざけている分、試合中の千秋君がもっと格好良く見える。
マネージャーになって自由な時間は減ったけど、私は後悔してないんだ。
だって、千秋君の色んな姿を見れるから。
食う、寝る、バスケする
(ね?格好良いでしょ?)(……うーん…)
誰が何と云おうと、私は千秋君の全部が好きだよ