第一印象 目つき悪ッ

第二印象 無愛想〜…

第三印象 怖…!


そして行き着いたのが「苦手」




最初に会ったのは中学の入学式。
原田とクラスが一緒になって、豪ちゃんに紹介してもらった。
けど原田は特別あたしには何も云わず、どこかへ行ってしまって。
豪ちゃんは苦笑して「ごめんな!あーいう奴なんじゃ」と云い残し慌てて原田を追いかけていって。


関わりがあったのは、それだけ。


とりあえず意思が強いというか頑固というか我侭というか。
そんな感じなことは豪ちゃんと一緒にいるところを見たりして何となく察した。
そうなるとあたしは更に奴に苦手意識が生まれ豪ちゃんに遊びを誘われた時原田がいるとなると断っていた。
絡めないもん。話せないもん。怖いもん。あたし邪魔だろうし。相手もあたし覚えてないだろうし。
だからあたしはとことん原田を避けていたわけだ。



カキーン



それなのに今は何故か野球部の練習を見ています。
何故か?豪ちゃんに残れと云われたから。
まあ見るだけなら原田と関わることもないから良いかなと思い、あたしも仕方なくボーっと練習を見ていたわけだ。
気付けば原田の野球してるとこ、初めて見るんだ。
豪ちゃんは小学校の頃よく試合の応援行ってたから見たことは何度もあるんだけど、原田は全く。
ていうかあたし…原田と一言も喋ったことないや。…まあいいか。

頭の中で色々考えながら原田がマウンドに上がったのに気付いて思わず集中してしまう。
豪ちゃんが何度も凄い凄いと連呼して、そして原田の話をする時の豪ちゃんがとても楽しそうだったから、それほど原田が凄いんだとは思ってた。
今回、その凄い凄い原田のプレーが見れる、良い機会だった。
どんな、速い球を投げるのかなあ。




「ストライク!!」




バッターアウト、と審判の声がする。
豪ちゃんがミットに入ったボールを握り笑顔で原田に駆け寄り三振させたことに喜んでいた。
その時原田は少し呆れたような顔をしたんだけど、



「――――」



ボールを受け取った時、原田が少しだけ…笑った。
初めて、見た。いつも不機嫌そうな顔 ばっかだった から。













恋する五秒前


(お前って、)(はい?)
何であたしは原田と一緒にいるんだろうか

(俺のこと嫌いなの?)(へ?)
嫌いというか、苦手なんですよ

(俺は 結構好きなんだけど)(……はひ!?)
今、こいつなんて云いました?



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