このまま消えると思っていた。
まぁ俺は暴れられりゃあどうでもいい。
良太郎達と一緒に暴れられりゃあ、俺はそれだけで満足だ。
消えようと、関係ねぇと思ってた…だけど、






『モモー!!』







大勢襲い掛かってくる奴らを倒しながら俺の脳裏にはアイツが浮かんできた。
いっつもアホみたいにヘラヘラして、ふざけてんのかと思ったら急に真剣な顔したり泣いたり、表情コロコロ変えるアイツを。
最初とんでもねぇ女だと思ってた。こんな奴が良太郎の幼馴染だとは。
良太郎も相当運悪い奴だ、こんなアホとずっと一緒にいるなんて、とか思ってた。


いつからだ、そんな良太郎を羨ましく思うようになったのは。


同じ人間で、デンライナー以外でも一緒にいれて触れ合うことが出来て
今まで何とも思わなかったのに、この身体で不便だと思うようになって



『モモ』



笑顔で俺を呼ぶアイツをおかしいぐらいに…あれだ、なんていうか、抱き締めたくなるっていうか。
ずっと俺のものにしていたい。ずっと離したくない。そう、思うようになって
俺らしくねぇなんて、そんなの分かってる。


このまま消えれば、あの笑顔ともおさらばだ。


そう思うと、攻撃された体より胸の奥が締め付けられるようにずっと痛くなった。
俺はこの痛みを知ってる。
そう、アイツが良太郎や亀公や…他の男と仲良くしてるといつもこうなる。



…………。




だー!もう!!(自分が)気持ち悪い!!





俺の必殺技ファイナルで大きな爆発。
一気に消える周りのイマジン達。
それと一緒に俺達の身体が砂になっていくのが分かった。




『モモ、だーいすき』




お前なんか、お前なんか、大嫌ぇだ
















「みんなぁー!」



駆け寄ってくる良太郎を鳥も一緒に5人で受け止める(受け止めるっつーか、高い高い?)
盛り上がる他の奴らを他所に俺はただ、嬉しくてしょうがなかった。
こんなに、生きてて良かったと思えるなんて なんか情けねぇな。



「りょうたろー!!リュウちゃーん!キンちゃーん!ウラー!って、うぉおジークがいる!?」



おい、何でアイツがいるんだ。
しかもお前、俺だけ呼んでねぇってどういうことだコラ。


「!」
「………」


目が、合う。



「モモ!!」
「…おぉ?」


真剣な顔をするもんだから調子が狂う。
何だ、てっきり、笑って俺らが生きてるのを喜んでるかと思ったが


「あ、あたし…ちゃんとモモもみんなも戻ってくるって…信じてたからね!」
「………」


笑いたいんだろうが涙目だぞお前。
呆れる俺とは違い周りの奴らは何か微笑ましそうに見てやがる…っておい、何でその視線の中に俺がいる。


「…嘘吐け、どうせ不安でビービー泣いてたんだろアホ女」
「な、泣いてないですぅー!!」
「お前のことなんかすぐ分かんだよ!!バレバレな嘘吐きやがって!!」
「何ですとう!」


いつもどおりの、喧嘩。
こんなことさえ、生きてると実感出来るなんて、どうかしてんだ俺。
駄目だ、今日の俺は、やっぱりおかしいんだ。
そうだ、お前の顔見れただけで俺は狂いそうなほどにお前が――――


「……」
「……も、モモ…?何?急にガン見とか」
「モモタロス…?」



くそ、








「――――!」









自分を止める事が出来なかった。
細い体が折れそうな程強く強く抱き締めていた。

くそ、くそ、くそ





「好きだ、畜生…」

















背中に回った細い腕

(あ、あたしも……)(…あ?)
好きだよチクショー!


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