木の葉学園に変な奴が来た。
何と云うか……馬鹿だ。
今時それは無いでしょって制服着ちゃって格好つけてる。顔は並の並だってのに。
何だろうな…少し前の大将気取りってところ。浮いてる。すごーく浮いてる。

でっかく黒板に自分の名前…「うずまきナルト」と書いた転校生は、なんとあたしの隣の席。えー。


「よう、よろしくな!」
「ん…はぁ」


曖昧に返しておいた。
何かあんまり関わらない方が良いと思ったから(だって何か…トラブル起こしそうじゃん)



けれど事件は起きる。


ただぶつかっただけで睨んできた学園ではそれなりに暴れん坊だと有名な男子に、とりあえず睨み返したら怒りを買ったらしい。
とにかく怒ってる。でかい顔を近づけて物凄い剣幕で怒鳴ってきた。…唾飛んだ。汚い。



「待て待て待てぇーーい!!」



はぁ、面倒くさいな。
溜息を吐いてから軽くのしてやろうと思った時、よく隣で聞いていた煩い声が聞こえてきた。
振り向けば予想通り…転校生のナルトが腕を組んで仁王立ちしている。


「何じゃあ?お前」
「俺はうずまきナルト。女子に手出すなんて男じゃねぇってばよ」
「あぁ!?」


…明らかに喧嘩を売っている。
何だろう、騒ぎが大きくなりそうだ。(あれ、あたしが睨み返さなきゃ良かったのか)

睨みあう二人を呆然と見ているあたし。
…さぁてどうしようか。帰って良いかな。今日見たいテレビが…


「お前か?最近調子乗ってるっちゅー転校生はよォ」
「だから何だってばよ」
「ほぉ…丁度良い。一度痛い目に遭わせてやりたいと思っとったんじゃ」


ボキボキと指を鳴らす男子を見てもナルトは慌てる様子もない。
…自信あるのかふんぞり返ってるけど実際喧嘩強いのかな。



「三途の川ァァ渡ってもらうで〜っ!!」



とりあえず見ていてやろうと思ってその場でボーっと二人を見る。




「………」




何と、男子の部下も含めて全員をナルトは一瞬で片付けてしまった。
…ふーん、中々強いんだな。ふんぞり返るだけはある。
そういえばコイツ運動神経も良かったんだよね。喧嘩もまぁ出来るか(格好だけの奴じゃないみたい)


「大丈夫か?」
「え、…あぁ、まぁ、ありがと」


ナルトがあたしのところに来て聞いてきたから、一応お礼を云ってやる。
するとナルトはニッと人懐っこい笑顔を向けてきた。
……色々巻き込まれるからと関わりはしなかったけど、コイツ自体悪い奴じゃないんだよねぇ。



「……あんさぁ、助けてくれたとこ悪いんだけど、あたしも喧嘩出来るから」
「は!?」
「学校じゃあんま暴れないようにしてるけど、それなりに有名なんだよ?やってみる?」
「お前何なんだってばよォ!!変!!いっつも思ってたけどお前本当変!!」
「古い奴には云われたくないー」
「古いってどこが!」
「もう全体的に」
「何だとコラァ!!」



それが、ある意味本当のあたし達の生活の始まりになった。











初めて出逢ったその瞬間

(馬鹿っぽそうだけど、あいつといたら面白そうだなって、正直思ったんだ)


元ネタ→aluto「道 〜to you all」ED映像より


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