「はいあたしの勝ち」
「だーーー!!!」
「カレーパンは絶対ねー」


走って教室を出て行ったナルトに声をかけたけど聞こえたかな。…ま、もしカレーパン無かったら殴っておこう。
パックジュースを飲みながらナルトを待っていると、シカマルとキバの呆れたような視線を感じた。


「何?」
「お前またナルトパシリにしてんのか…」
「違うって、これは賭け!アイツはまたあたしにゲームで負けたの」


一昨日はオセロ、昨日は麻雀、今日はトランプ。
全部あたしの圧勝。あいつ運動神経もあるし喧嘩も中々だけどゲームはさっぱりだね。


「お前とナルトじゃ絶対ナルトは勝つわけねーよ!アイツ毎日パシリじゃん」
「だって喧嘩売ってんのアイツだよ?ナルト悔しいからって毎日勝負しかけんの。面白いよねー」


ケタケタ笑っているけどシカマルとキバは呆れた顔のまま。寧ろナルトに同情さえしてる。
いやいや、これは馬鹿のアイツが悪い。あたしに賭けなんかしなきゃ良いのに。いい加減勝てないって分からないのかね。


「それにしても、最近二人よく連んでるよね」
「確かに。お前最初ナルトから避けてなかったか?」
「あーうん」


チョウジがポテチを食べながら呟いてキバも頷く。
あたしはチョウジから少しポテチを貰ってから答えた。


「何かろくな事無さそうだから関わるの止めとこうって」
「現状見ると嘘かと思えるな」
「いやー絡んでくるのはあっちだって!勘違いしないでよシカマルー」


笑いながらシカマルの背中をばんばんと叩いた。
確かに気付けばナルトが隣にいるけど、特別あたしからは話し掛けたりしない。
あっちが必要以上に来るだけ。うん。



「ナルトあんたに気があるんじゃないのー?」



ニヤニヤと笑いながら会話に加わってきたのはいの。後ろにはサクラもいる。
いのもサクラもとことんこういう話が好きだよな、と思う。
あたしはこういう性格だからどっちかというと男みたいで(シカマルによく云われるんだ、サバサバしすぎて男みたいって…)


「いやそれは無い。絶対無い」
「何でそんな事云えるのよ」
「まずあの馬鹿が恋愛とかマジ有り得ないから」
「お前失礼だよな」


シカマルの呆れた声を聞きながらも笑っているけど、いのは頑なにナルトはあたしの事が好きなんだと言い張る。
絶対に無い。云い切れる。そう思っていると、あたし達の会話が聞こえていたんだか、教室に入ってきたナルトが、



「んなワケあるかァ!!」




と叫んだ後、ずかずかとあたしの前にまで歩いてきて、購買で買ってきた袋をあたしの前に差し出して云う。







お前なんか嫌いだ

(…じゃあ何で絡んでくんのさ)


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