「君さー好きな人いんの?」
「ブフゥッッ!!!」


ナルトが買ってきたカレーパンを食べながら、正面で牛乳を飲んでいるナルトにふと訊いてみた。
本当にふと。何となく思ったから聞いてみたんだ。
そしたらナルトは飲んでいた牛乳を噴出した。…こっちに飛んできたんだけど。


「ちょ…きったな!」
「お前が変なこと云うからだろォ!!」
「別に変じゃないでしょ!?好きな人いんのかって訊いただけじゃん!」


飛んできた牛乳を拭きながらナルトに怒鳴る。
対してナルトの顔は真っ赤。…コイツ…まさかのウブ?…いや…まぁ恋するような奴とも思えないけどさ。


「何で急にンな事訊いてんだってばよ」
「何となく」
「何となくって…」
「悪い?」
「らしくねーんだってばよ」
「失礼だなこれでも一応女だぞ」


未だに顔が赤いナルトはどうも教える気は無いようだ。
じゃあ何?女みたいな人が訊けば答えるんですか?“らしい”から。


「いのー」
「?」
「コイツに好きな人いるか訊いて」
「はぁ!?」


近くにいたいのに声をかけてナルトを指差した。
見事にいのとナルトの声が揃った。君ら息ぴったり?


「何で私が。自分で訊きなさいよ、私興味無いし」
「いやまぁあたしもどうでも良いんだけど、ふと気になったら答えを聞かないとすっきりしないでしょ。あたしが訊いても答えてくんないんだもん」
「……」
「いのでも答えるわけねーだろ!!」


いのが訊く前にナルトが怒鳴った。ちっ。
しょうがないからサクラを呼んでいのと同じように頼んでみようと思いました。



「サクラー」
「さ、サクラちゃん!?」
「何?」
「コイツに好きな人いるか訊いて」
「は?」


サクラが来てあたしからナルトに視線を向けた。
視線がかち合うと、ナルトの体はびくついて背筋を伸ばす。…お?


「…好きな人いるの?(興味無いんだけど)」


いかにも「興味無い」って顔でとりあえず訊いてくれたサクラ。
ナルトは顔を真っ赤にさせながら何て答えようか戸惑っていた。


…あぁ。



「…サクラ、ありがと。もう良いわ」
「…何なのよもう」
「ごめん。じゃ!」


サクラが呆れて溜息を吐きながら自分の席へ戻った。
あたしはナルトを見る。やばい面白すぎる。うわー弱み握っちゃったあはは。



「…サクラなんだ」
「な!ち、ちげーってばよ!ただ…ちょっと、可愛いなって…」
「ふーん?」
「なっ、に…、ニヤニヤしてんだってばよ!!」










好きな子教えて

(そーいうお前は!?)(いるよ)(何ィ!?いるのかよ!!誰だってばよ!?)(君の知らない奴)


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