※体が不自由な女の子(
必読)
「ねーウソップー」
俺の肩にもたれてすっかりリラックス状態のイオが口を開く。
首に回された手がやけに細い。見てて悲しくなる色してる。
「あー?」
「どこ向かってんの?これ」
家から連れ出したイオを負ぶって歩きつづける俺。
イオは最初こそ暴れて俺から降りようとしてたけど、自分の家から離れると諦めて大人しくなった。
そんなイオにぱしぱしと頭を叩かれたけど、痛くもないからそれに怒る事なく俺は答える。
「どこにも」
「はあ?何それ。すっごい迷惑」
「お前なー家の中にいてもつまんねェだろ?外に出ろ」
「この足じゃ自然と出たくもなくなるよばーか」
イオは歩けない。足を動かせない。だから家でいつも本なんか読んで、外に出る事なんか滅多にない。
出るとしたら、やっぱり車椅子を使って
「勿体無ぇぞ。絶対外に出た方が楽しいって」
「走れればね」
「俺が走れば…」
「やめてよ怖いな」
やめろと云われたけど思い切り走ってやった。
負ぶられてるイオは可愛くない悲鳴をあげて俺にしがみつく。そんなに怖いか?俺が落とすわけ無ぇのに。
「やめろって云ってんでしょ!」
「あだァ!!」
イオの反応が面白くて調子に乗り走りつづけてたら、今度は本気で殴られた。
流石に走るのを止めて歩き続ける。両手はイオを負ぶってて塞がってるから殴られた部分を撫でる事も出来ない。地味に痛いぞお前。
イオは急に静かになって、俺も無言で歩いていた。
小さい頃から連んでたから今更沈黙が辛いってわけでもなかった。
「…ウソップ」
「あ?」
「アンタさぁ、ずっとこの島にいるわけじゃないんでしょ?」
さっきとは打って変わって静かな声。
何となくどんな表情をしてるのかは分かる。
「まぁ、俺は海賊になるからな」
「…ふーん」
「何だよ」
「別に」
素直じゃなくて可愛くねェなお前は本当。
あからさまな溜息を吐いたら、ムッとしたような声で「何」と疑問符つけずに訊いてきた。
「お前はよォ、もっと世界を見ろよ」
「意味分かんない」
「生きてて良かったって、思えるように生きろよ」
俺が前を見たまま云うと、一瞬黙ったイオは遠慮なしに俺の鼻を掴んだ。
こ、心成しか殺意が…
「この鼻折るよ」
「いででででで!!」
「こんな足でそんな生き方出来るわけ無いじゃん!!」
耳元で怒鳴られて耳が痛い。
声は泣きそうだ。
鼻から手を離してもらいホッとしながら、俺は小さく笑い空を見上げて云った。
「だから 俺がお前の足になってやる」
息を飲む音。
「こうやって負ぶって、俺がお前を色んな所に連れてってやるよ」
「…っそんなの、この島だけの話じゃん。世界なんて、」
「すぐには無理だけど、俺が海賊になったらお前を連れてってやる」
な、と子供をあやすように付け足すと、イオは返す言葉が見つからないのか黙ってしまった。
俺の肩に額を置いたイオは、数分後にくぐもった声で云う。
「…、私なんか行ったら、すぐ死ぬよ」
「俺が守る」
「強くも、ないくせに」
「ほっとけよ」
俺だってやる時はやるんだ。…多分。
イオを負ぶりなおして、俺の背中で小さく泣いてる幼馴染に笑った。
素直じゃねェし、可愛くもねェし、乱暴だけど
(――…俺にとっては、大切な奴だ)
意地っ張りで気が強いくせに、突然パッと泣き出す。だから目を離せない。
俺はお前の笑顔が見たいんだよ、イオ。だから泣いてないで笑えって。
別に今すぐなんて云わねェから、昔みたいに笑ってほしいんだ、俺。お前は笑ってる方が良いぜ。
な、イオ。
「…ウソップ嫌い」
「何でだよッ!?」
「…………ありがと」
「――…おう」
な、
(君に世界を見せてあげる)(だから笑って)
ウソップにおんぶされたい願望から書かれた文←
おんぶと足ネタがパッと浮かんで忘れないように急いで書いてこれだ。
だから文章酷いぜ。何だこれって感じだぜ。ウソップ好きだぜ。
うちのウソップ夢は恋愛か友情か際どいものが多そう。(えぇ
でもウソップは友達以上恋愛未満が一番好きかなぁー。恋愛もアリだけどさ。
よく思うんだけどウソップの鼻でキスって難しくないかな、って←