ちょっと祖国?貴方も酔っているのですか?と、言いたくなるのも無理はないだろう。普段なら祖国以外の人?国と寝る、というか自分と寝ようとしても滅茶苦茶首を横にもげるくらい振る人が言うんだもの。
そんな祖国が誰と寝る、だと。
…ありえない。
「さぁ、なまえさん…?」
ふふふ。と不敵に笑う祖国を一瞬色っぽいと思ったのは秘密だ。
それは置いといて、
「(どう、しようか。)」
ロマーノは顔を紅くしてぱくぱくと口を動かしている。それはドイツもイタリアも同じで。アメリカは…寧ろWelcome!と言ったように両手を広げている。イギリスは顔を背けながら別に嫌ではねぇけど…と何かぶつぶつ言っていて怖い。スペインはそんなイギリスを見てヘタレヘタレとイギリスを茶化している。
…とてもワーギャーワーギャーしていて煩いと思った。
誰か安全そうな人を探すのか。だとするとまず、祖国だ。
「祖国の部屋に泊まろうかな…「私以外の誰かでおねがいします。」
「おい言いだしっぺ。」
自分以外なら誰でもいいのかよ。他人事だよね?それ。
はぁ…とため息を吐いた。
「なまえ!だったら俺の所に来るかい?因みに反対意見は認めないぞ!」
「それはもう私はアメリカと寝ろって強制で言ってるじゃん!?」
「え、駄目かな?」
「…なんか話しても無駄な気がしてならない…」
「なら、俺の所に泊まれよ、なまえ…ベッ、別に期待してるからとかじゃなくて、」
「イギリスとは嫌。何かぶつぶつ言っていて怖いから。」
「なっ…」
「どんまいやなぁ!イギリス、えぇ気味や!」
「黙れ!」
「うるさい……」
「あ、すまんなぁ」「あ、ごめん」
なんで今日一日寝る所を探すだけでこんなにも時間がかかるのか。イライラしてくる。早く眠りたいものだ。
「もー…ロマーノにする」
周りが一瞬にして冷たくなったような気がした。いや、実際は冷たくなったのではなく固まったのだが。
アメリカの悲鳴、ドイツの声にならさそうな怒鳴り声、スペインの黄色い声等の皆がみんな面白い反応をくれた。
「はぁ!?おっ、おい!なまえ!?なんで、俺なんだよ!」
「目についたから?それに、移動するの面倒だし。」
「はいはいはい!ロマーノの家になまえちゃんも泊まるんやったら、親分もロマーノ家泊まる!」
「みょうじ!お前って奴は己が女だと自覚がないのか!?」
「えぇ…」
ドイツよ、今周りには私以外に女がいる状況じゃあないのだよ?
寧ろむさ苦しい男の中に紅一点と言ったところか。か弱くはないけど。その中で泊まるとなるとどうしても男の部屋になる訳で…
こうなってしまえば意地でもロマーノの家に泊まってやる。
「ロマーノー?」
「なっ、なんだよ…」
「いいよね?」
「はっ、え、いや」「いいってさ!ハイ決定!」
半ば強制的にロマーノ宅に泊まることにした。無害そうだし。
…少し、祖国がホッとしているのは見ないことにした。