1(R18)


国語準備室の戸を叩こうとして手が止まった。
日直は私だけじゃないのに、名指しでプリントを集めて放課後持ってこいって言われて、ちょっと嬉しくてみんなに声をかけて集めたのに。
扉の向こうから聞こえてくる声に思わず耳を寄せる。

「…ッ、ぁっ…んんぁ」

微かに漏れる艶やかな声に背中が震えた。

「声出すと外に聞こえんぞ」
「じゃぁ焦らさないでよ…」
「だってここ好きだろ?」
「あっんん…だ、めッひぃあ!」
「自分で声も抑えらんねぇの?」
「やっ…激しッから…!」
「ふっ、じゃぁ…聞かせてやれば?」

先生と眼が合った気がした。
全身の毛穴から汗が吹き出して戸に預けていた身体を引き剥がして思わずよろける。
その拍子に手元から数枚のプリントがこぼれ落ちて、慌てて拾い上げようとしてまた手が止まる。
そこに書かれた親友の名前。
その名前の主が今、ドアの向こうに居る…。

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