目覚まし(轟洋介)
※轟は親と住んでて一戸建て、彼女はご近所さん設定。



『おはよー』
『起きてるー?』
『おーい』
メッセージを送るが返事がない午前8時。
家の前まで着いて電話を鳴らしてみるが、すぐに切られてしまった。
諦めて家のインターホンを鳴らす。
するとおばさんが顔を出す。
「あら?まだ起きてないのあの子?」と言い、階段に向かって声をかけるが音1つもしない。


「起こしてきますよ」
「ごめんねぇ、お願いするわぁ」

おばさんに声をかけ階段を上がって行き、部屋のドアをノックをする。相変わらず、反応がない。

「おじゃましまーす」とドアを開けて中に入るときちんと整理された部屋の奥、ベッドにまだ眠っている彼を発見する。
スマホは床に落ちており、アラームも通知も切っているという状態を見て溜息をつく。
綺麗な顔して寝ている彼の頬をツンツンと突いてみると眉間に皺を寄せて唸るが起きない。

「起きてー」と言って体を揺らすが、「うっさい」と言われて寝返りをうたれてしまう。
時計を見ると既に部屋に入って5分が過ぎていた。

「遅刻するって!!」

慌てて布団を剥ぐ。すると反動で彼がこちらに体を向ける。そしてうっすら目が開く、眉間に皺を寄せながら。


「なに」


寝起きの掠れた声を出し、睨まれる。

「ち こ く」


大きく、ゆっくり区切りながら話す。
「あー…、今、何時…」と手元にあるはずだったスマホを探す彼。床に落ちてるスマホを渡すと画面を目を凝らしながら見て、時間を確認する。
ピントが合ったのか、目が大きく開かれワンテンポ遅れて…。


「は?なんで起こさなかったの?」


一方的にキレられた。

「起こしてるじゃん」
「おせぇよ」


枕元に置いてあるメガネをかけて起き上る彼。


「起きない方が悪いんですー」


私の横を通り過ぎてハンガーに掛けてある制服に手をかける。


「わかったから、出てってくれない?」
「は?何それ酷くない?」

出てけという言葉にカチンとくる。
すると、めんどくさそうに彼は振り返って


「あのさぁ、着替えたいんだけど」


その言葉にハッとなり顔が熱くなる。
シャツに手をかけていじめっ子のような顔で彼は笑う。

「なに、そんなに俺の裸見たいの?」
「っ!!馬鹿!外で待ってる!」


バタンとドアを閉めて階段を駆け下りる。
顔が熱い、馬鹿じゃないの、ホント馬鹿。
玄関で顔を抑えて熱を冷まそうにも思い出してますます熱が上がってしまう。
洋介の馬鹿っ!!



なまえに出ていかれて部屋に1人になった轟は、「可愛げあるんだか、ないんだか」と呟いて制服に袖を通した。


(2017.12.12)
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