言葉の代わりに(∞コブラ)
診断メーカーお題【言葉の代わりに、君はただ首を振った】
「お前ら―!そろそろお開きだぞー!!」
龍也さんの声で酔っ払いの男共が「うぃー」っと気の抜けた声を出しながらそれぞれ立ち上がる。
隣で頭を揺らしながらうつらうつらしている金髪の彼は立つ気がなさそうだ。
「コブラ?お開きだって」
「…うっす」
声をかければ小さく返事をするが目が座っている。
「ったく、なまえ。送って行ってやれ」
やれやれと笑いながらいう龍也さん。
すぐ近所だが、こんな状態では一人では帰ることが出来ないだろうという判断。
隣のコブラの手の温かい手を掴む。
「ほら、コブラ、行くよ」
言葉の代わりに、彼はただ首を振った。
立ち上がらせて扉を開けると冷たい風が頬撫でる。
しばらく歩いていると、そっと彼が腕に絡んでくる。
「なまえさん…、今日泊まっていかないんすか…」
2人きりになった途端に甘えてくる彼に口元が緩んでしまう。
とろんとした目で訴えてくる彼の頬に唇を寄せると「えへへ」なんて少年のように笑う彼が可愛く思えた。
(2017.12.17)1/22
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