Twitterの高低夢ツイ企画に提出したモノです。
お題:劉×血のように赤い×雨
しとしとと降る雨を見るのにも飽きたそんな夜。
MWのみんなは仕事、留守番を任されたなまえは窓越しに外を見つめみんなの帰りを待っていた。
でも、早々帰ってくる仕事ではないことはわかっていた。
1人残ったなまえは部屋を歩き回る。ふとローテーブルに置かれていた小さなネイル瓶が目に入った。
多分セイラのだろう。
摘まみ上げ、ジッと見る。
軽く傾けると紅い液体が瓶の中でゆっくりと動く。
「綺麗…」
呟いて、その瓶を持ってソファに腰をかける。
少しだけ、少しだけ拝借。あとでセイラに謝罪を入れよう。
キュッと瓶の蓋を捻った。
◇◆◇
戻ってくると室内に微かに香る刺激臭に眉を顰める。窓を開け雨音が聞こえるその部屋で彼女がソファに座り、身を屈めているのを見て笑いが零れた。
「何してるの」
「あ、劉おかえり」
彼女は顔を上げ、帰ってきた劉に笑いかける。彼女の手元を見て臭いの正体が分かり納得した劉は彼女の隣に座る
「セイラのじゃないのか」
「多分。セイラには後で言うよ」
出来た、と身体を起こす彼女。
「見て見て、うまく出来た」
身体をこちらに向けて足を見せる、そこには小さく形の良い爪に乗った赤いネイル。
それはまるで先程まで自分の手に付着していたモノに似ていた。
「劉?どうしたの?」
無言の劉に首を傾げる彼女。
「いや、」呟くが視線は彼女の足先から離れない。
◇◆◇
「劉?」
もう一度彼の名前を呼ぶと、いきなり足首を掴まれた。
「わっ、ちょっと、」
足を掴み上げられたせいで体勢を崩しソファに倒れる形になる。
動くとムラになってしまう、そのことが頭を占めて、なんとか足だけでも動かさない様にと力を込めた。
じっくりと自分の爪を見ている彼が不思議でしかたない、頭に疑問符が浮かぶ。
◇◆◇
白い肌に浮かぶ血のように赤いネイル。
艶めかしい…、心の中で呟き吸い寄せられるように足の甲に顔を寄せる。
「え、あのっ!!」
慌ててる彼女が抵抗が出来ないことを良い事にそのまま甲に口付けた。
チュッ、軽いリップ音をたて体を起こす。
「うん、綺麗に出来てるね」
顔を上げると茹でだこのように真っ赤になった彼女と目が合う。
その顔を見てまた笑いが込み上げ、口元を手で隠す。
「かわいい」
そう言って今度は彼女の前髪をかきあげ、額に口付けた。
ますます赤くなる彼女が愛おしくて耳元で囁く。
「 」
雨音にかき消されたその言葉は彼女と僕にしか聞こえない。
◇◆◇
仕事を終えたMWのメンバーが帰ってくると
顔を真っ赤にしているなまえ
その足先に満足気に刷毛を滑らせている劉がいた。
(2018/1/17)