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2025/09/15(Mon)
小さなおまけのキルタイム・キス(メカみわ)
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面倒なので九割会話文という まじのおまけ。いつか気が向いたら清書したいけど多分これはしない。
「……霞。何ぼーっと突っ立ってるのよ、どうかした?」
「ああ、真依。……ちょっと聞いて欲しいんですけど。私、最近メカ丸と話してると『会いたいなー』って思うことがあるんですよ。でもメカ丸既に目の前にいるのに、会いたいって思うのはなんかおかしいですよね? ……何だろ、これ」
「……アンタそれ、本気で言ってるの?」
「え?」
「……あー、うん。あれよ、季節の変わり目ってそういうことあると思う。気にしなくて大丈夫なやつよ」
「そっかー成程。最近涼しくなってきましたもんね」
「(会話が噛み合ってるんだかないんだか分からないけど……。とにかく、こんな面白すぎるネタをここで簡単に消化してしまうわけにはいかないわ)」
小さなおまけのキルタイム・キス
「……ねぇ、桃。暇じゃない?」
「ぶっちゃけヒマー。まー自分のクラスに比べたら天国だけど」
「……あなた、当たり前みたいに下級生の教室いるけど大丈夫なの?」
「英語は得意だから大丈夫。ノープロブレム」
「わざわざ言い直さなくてもいいわよ。それに授業の話じゃなくて、机と椅子まで持ち込んで怒られないのかって話」
「先生たちも同情してくれてるからいいの。私はカワイイから最悪泣き落とせるし」
「そうね……クラスメイトが東堂と加茂だったら私は三分で退学してるもの。桃は本当に偉いわ。それにカワイイ」
「真依ちゃん世界一優しい大好きー! ……嬉しいから暇つぶしに付き合ったげる」
「流石ね桃、最高だわ」
◆
「霞ちゃんっ! 自習のプリント終わったー?」
「え、まだ半分しか終わってないですけど……。てか桃先輩、また二年生の教室来てるんですね」
「私TOEIC800点超えだから英語の授業は免除。加茂君のカタカナ英語はともかくとして、東堂君が英語出来るクセにボディランゲージでゴリ押ししてくるのクソウザいのよね。マジで何なのアレ」
「あら、殺る? 今教室爆破すれば桃以外を殺れるわよね?」
「うーん、ロッカーに私物ガッツリ置いてあるから爆破は困るかも。じゃなくって。霞ちゃん、今ヒマだよね?」
「いや、プリントがまだ……」
「実は私トランプ持ってきたんだ! メカ丸寝てるみたいだから、女子勢だけで遊ぼー!」
「だからプリント……」
「そんな紙切れまだ持ってたの? 私は先生が教室を出た瞬間にゴミ箱に捨てたわよ」
「桃先輩も真依もテキトー過ぎませんか!? ……もー、一回だけですからね?」
「やったー! 霞ちゃんの良い子だけど別にそこまで真面目ってワケじゃないとこすごく好きー!」
「それ、褒めてます?」
◆
「負けたー! ていうかジョーカー私のとこから全然動かなかったー!!」
「運がなかったわね、霞」
「(実はジョーカーのカードは裏に小さな目印があるんだよね……霞ちゃんは知らないけど……)」
「このままじゃ全然物足りないし、敗者の霞には罰ゲームでも受けて貰いましょうか。 ……桃、何か良い案ある?」
「じゃ『メカ丸にキス』でどう?」
「ええええ!? 罰ゲームとか聞いてないし、そんなのダメですよっ!! メカ丸に怒られちゃいます!!」
「怒らないわよ」
「うん。怒るわけない」
「何ですかその自信は!? ってか私……ファーストキスまだなんですけど……!」
「カテゴリで言ったらメカ丸ってペッパー君とか配膳ロボ辺りでしょ。ノーカンよ」
「いつかの為の予行練習だと思えばいいじゃない。唇じゃなくてほっぺとかでいいし。あ、写真も動画も撮らないから安心してね!」
「えええー…………。もしもメカ丸が突然起きても、ちゃんとフォローしてくれます?」
「勿論よ任せて」
「霞ちゃん……素直なのはいいけど詐欺には気を付けてね? 先輩としてちょっと心配になってきたかも……」
「そう思うなら止めて下さいよ!!」
◆
「…………、」
メカ丸のボディに接触の反応が出たので回線を繋ぐと、すぐ目の前に三輪がいたので少なからず幸吉は動揺した。三輪は何故か幸吉の数倍は動揺している様子で、顔は真っ赤で目線は泳ぎまくっていた。「違うんです、あの、これは真依と桃先輩が、」以降の発言はしどろもどろで的を得ない。
どうやら説明してもらうのは難しそうだと判断し、反応があった部位を画面で確認した。……接触があったのはメカ丸の頬だった。
「……俺の頬に何かついていたのカ?」
「……え?」
「接触の反応があったんだガ、虫でもとまっていたのカ?」
「…………あ。はい、そうですっ! そうなんですよっ! 小さい虫が止まってたから追い払っておきました!!」
「そうカ、ありがとウ」
空笑い気味にあははと笑う三輪の後ろで、やたらと険しい表情をした真依が鋭く舌打ちした。
「違うわメカ丸。今のは手で払ったとかじゃなくてキスだったのよ」
「……キス? ………………お前がしたのカ?」
「キッモ。自惚れないでスクラップにするわよ。キスしたのは私じゃなくて霞。私は例え罰ゲームだとしてもアンタにキスなんかしないわ」
「…………三輪、ガ?」
「ひどーい!! 真依の裏切り者っ!! バレてもフォローしてくれるって言ってたじゃないですかっ!!」
「うるっさいわね! ある意味フォローなのよこれはっ!」
「そんなわけなくないですか!? あのねメカ丸聞いて下さい、これはトランプに負けた罰ゲームで真依と桃先輩に無茶振りされちゃったからで……! でも本当ごめんなさい!」
「別に怒ってないわよね、メカ丸?」
「うん。怒られる筋合いなんてないもの、私たち」
「なんで二人はさっきからそんな自信満々なんです!?!?」
慌てふためく三輪の顔の、柔らかそうな唇にばかり目が吸い寄せられた。
花びらみたいに可憐なそれがキスした? メカ丸に?
「おおおオレはべ、べべべべ別におおおこおこガガガガッ……ピー……怒ってなななナなんか……プシュー」
「きゃー!!!! メ、メカ丸大丈夫ですか!? なんか頭から煙出てますよ!? 真依、桃先輩っ、どうしようメカ丸がバグっちゃった!!」
「大丈夫よ別に」
「ウケる。これは撮っとこ」
「ほんとになんで二人はそんな冷静なんですかー!?!?」
この際、理由なんて罰ゲームでもイタズラでも冷やかしでも何でもいい。
神様ありがとう。今日だけは感謝する。
真依、西宮。本当にありがとう。
このメカ丸のボディは一生大切に保管する。
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