「ルフィ! 今日一緒に寝てもいい?」

 なまえが突然俺に向かって言った一言で、皆が大騒ぎになった。なまえはおれのこいびと? とかいうヤツだから、別に構わねェんだけど……なんで皆そんなに騒ぐんだ? なんかおかしいこと言ったのか?

「ちょっとなまえ! やめときなさいよ! 男部屋なんかで寝たら、臭いしむさ苦しいし……とても眠れないわよ?」
「男部屋で女の子が1人っていうのは、危ないわね。私も賛成はできないわ」

 ナミもロビンも、なまえのことを止めている。他のやつらも色々言い出した。

「なまえちゃん! コイツの寝相はクソ酷ェんだぜ? 突き飛ばされちまうぞ!」
「いいだろ別に! なまえがそうしたいんだろ? 俺は構わねェぞ!」
「おのれクソゴム……なまえちゃんはなんでまたルフィの所なんかに! こうなったらおれだって、ナミさんやロビンちゃんを呼んで両手に花状態で……」
「夢見てんなよ、アホコック」
「今何つった? マリモ、コラァ!」
「なまえがそうしてェっつぅなら、別にいいじゃねェか」
「フランキーまで……この野郎!」

 すると、チョッパーが元気よく手をあげた。

「おれはなまえと一緒に寝たことあるぞ!」
「何ィ!?」
「それ、おれも一緒だった。3人で川の字になって寝たんだよな、チョッパー!」
「なー!」
「お前らまで……なんでおれを呼ばねェ! くそォ!」
「サンジさんちょっと落ち着い「うるせェ! お前もかブルック!?」ギャー! 話を聞いてください!」

 そう言ったチョッパーとウソップがサンジにボコボコにされている横で、ゾロとフランキーは呆れた顔で見ている。止めようとして巻き込まれたブルックも、ついでに殴られてるけどな。笑いながら眺めていたら隣になまえが来て、おれの腰に抱きついた。

「どうした、なまえ」
「ルフィ。一緒に寝ていいの?」
「おう! おれは構わねェって言ったろ?」

 わしわしとなまえの頭を撫でてやると、嬉しそうに笑っておれに擦り寄る。あっちでサンジがまだ怒ってんのが聞こえるけど、まあいいだろ。


 男部屋でおやすみ


「男部屋って狭いんだね」
「人数多いからなー。寝られるか?」
「うん、大丈夫。サンジくんからの視線が少し気になるけど…」

「なまえは大丈夫かしら」
「ルフィはなまえに手出しはしないでしょ。いくつか不安要素はあるけど…きっと大丈夫よ」


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