さっきから、物凄く見つめられている気がする。やっぱりこれは絶対そうだ、絶対アレだろ。……好かれている。
「………っ」
目を合わせたら、視線を逸らされた。その顔は真っ赤だった。やっぱりコレはアレだ。彼女はおれに恋をしているんだ。すまねェ……ナミさん、ロビンちゃん。あなたたちというものがありながら、なまえちゃんにまで好かれてしまうとは…俺はなんて罪深い男なんだ。
「なまえちゃん、ナミさん、ロビンちゃん。今日のスペシャルドリンクだよ」
「あ、ありがとう」
やっぱりなまえちゃんが顔を逸らす。そしてナミさんとロビンちゃんは、そんななまえちゃんを見てくすくす笑う。なんて美しい光景。後ろに数匹ばかりアホがいるが、最早どうでもいい。
「なまえ、顔が真っ赤よ」
「すーぐ顔に出るんだから」
「だ、だって…」
ロビンちゃんが柔らかく微笑み、ナミさんがなまえちゃんの頬をつつく。ああ、なんて心癒される微笑ましい図。ガールズトーク万歳、そして話題はきっと俺! そう、俺!
「サンジさんたら……頬にクリームついてるんだもん、つい笑っちゃうの」
「きっと、おやつの味見をしていたのよ。教えてあげればよかったのに、意地悪ね」
「あらロビン。気付いた瞬間を見る方が楽しいじゃない」
「ふふ、それもそうね」
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