「お前、俺のマヨどこに隠した」

 ……これが人にものを尋ねる態度だろうか。しかも、これが我らが真選組の鬼の副長として恐れられている土方十四郎で、私の恋人とは。なんと嘆かわしい。

「犯人お前しか居ねェだろうが」

 しかも人を犯人と決め付ける。何よ、私が何かしたっていうの? 指紋とか証拠とか、出してみなさいよ。

「あれ、土方さん。ケンカですかィ? こりゃいいや。別れた暁には、なまえの旦那ポジションと副長の座は、この俺が立派に継いでやりまさァ」
「旦那ポジションっつったか今テメェエ! 叩っ斬るぞ!」
「ちなみにマヨはここでさァ」
「マヨもテメェかァア!」

 あら、私を散々疑っておいて今度はほったらかし? ……っていうか見えてるわよ総悟。しっかり見えてるわよ!

「私のソース! 返してよ総悟、どうりで見当たらないはずだわ!」
「なまえはソース摂取しすぎでさァ」
「あァ、俺もそう思う。なまえはちょっとソース断ちしろ、身体に悪ィぞ」
「十四郎にだけは言われたくない」
「ま、なまえは可愛いから返しまさァ」
「あら、ありがと」
「総悟ォオ! つーかマヨォオ!」


[ back ]