私は修行や任務の合間に、おじさんの店で手伝いをしている。その手伝い先に、毎日毎日大好きな彼が顔を出してくれるので、最近は働くのが楽しくて仕方がない。
 今日はその彼の誕生日。考えてみれば、わざわざお店で会わなくたって、手伝いが終わる時間にはまたすぐに迎えに来てくれるんだけれど。

「よう、なまえ! 今日も来たぜ!」
「ナルト!」
「今日もラーメンよろしくな!」

 そう。私が働いている店は、一楽。ナルトの大好きなラーメン屋さん。今日は卵も入れてくれよ! と笑うナルトの声に頷き、もうすぐできるからと私からも声をかけた。

「はい、ラーメンお待たせ!」
「おう! いつも通りおいしそうだってばよ」

 うっとりしながらラーメンを見つめるナルトの目の前に、卵をひとつ差し出す。それをラーメンの上に新たに乗せれば、彼はびっくりしてこちらを見る。

「なまえ、卵はもう入ってるぜ?」
「いーの。サービスだから」
「サービス?」
「今日は誕生日でしょ? おめでと」

 新しく水を注いで渡すと、ナルトは嬉しそうに微笑んだ。


 誕生日は一楽で


「なまえ、ラーメン追加だってばよ」
「まだ食べるの?」
「おう、カカシ先生にツケといてくれ!」
「……カカシ先生…」


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