なまえと付き合って、半年。最初は、周りのやつらにも彼女ができ始めたから、何となく彼女が欲しくて流れで付き合ったような感じだったんだけど。今はもう、俺にとってすげぇでかい存在だ。

「なまえ!」
「あ、悠!」

 ほら。今だって、なまえの後ろ姿を見つけただけでめちゃくちゃテンション上がってる。ああ、俺こんなになまえに会いたかったんだなー、とか思っちゃうもんな。

「朝練ないの? 今日ゆっくりだね」
「だってテスト期間中だろ?」
「あ、そっか! ……悠、昨日の英語どうだったー?」
「……朝から変なこと聞くなよなー」
「ダメだったんだ」

 なまえが隠しもせずに笑い出すから、ちょっと悔しくなって。笑い続けるなまえの頬を両手で挟んで、思いっきりキスしてやった。予想通り、すっげー真っ赤になって俺のこと見てるけど。

「ゆ、悠! こんなとこで、」
「あんま笑ってっと、また不意打ちでちゅーすっかんな!」

 って言った直後に、今日2度目のキスをすることになったんだけど。


 笑うなよなー!


「てか、今のはわざと笑ったろ?」
「ばれてた?」
「ふつーにキスしてって言えばいーのに」


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