家に帰ったらなまえが寝てた。俺すぐメシ食って寝ちゃおうと思ってたんだけどなー。なまえちゃん来てるわよーって言われて、部屋見てみたらこれだもんな。こんな可愛いの起こせないじゃん。

「どーしよ」

 俺を待ってる間に寝ちゃったってことだよな、いつから待ってたんだろ。寝ちゃうくらいって、相当待ったんだよな?

「やべ、可愛い」

 色々と抑え切れなくなったので、一緒に布団に入ってみる。別に寝込みを襲うわけじゃなく、ただ、ちょっと抱きしめたくなった。

「………悠」
「お。ごめん、起こしたかー?」
「私、寝てた…?」
「ん」
「……ごめん…」
「いーよ、俺こそ待たしてごめんな」

 ぎゅっと抱っこしたままで、頭をぐりぐりと撫でてやる。あーもう、軽い寝癖で少し髪はねてんのもスゲー可愛い! 無性に抱きしめたくなったり撫で回してやりたくなったり、俺ホントにおかしくなりそうだ!

「髪の毛ぐしゃぐしゃになるからやめて!」
「もうぐしゃぐしゃだぞ」
「えー…」
「ははっ、どんまい!」
「もう!」


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