「なまえ、起きろ。起きてくれー」
「ん……んん?」
この静かなお昼寝日和に、私のお気に入りの大きなうさぎのぬいぐるみを揺り起こそうとしているのは、お父さん。名前は家光といいます。こんな昼間から酔っているようで、ぬいぐるみを私だと思って起こしているようです……。
「……何? お父さん」
「ん? あれ、なまえはそっちに居たのか」
「………で、何?」
呆れながら聞くと、どうやらお母さんが出かけているらしく、ご飯を作ってほしいらしい。ツナ達が買い出しに行ってきてくれて、材料だけは揃っているとの事。
「わかった、着替えたら行く」
「頼んだぞ。なまえ」
着替えて階段を下りていけば、キッチンからは楽しそうな声がたくさん。ランボくん達も来ているみたいだ。その中でツナは、お父さんと子ども達の相手に忙しそうで。
「賑やかね。ご飯これから作るからね」
「わーい! ランボさんはご飯大盛りだもんね! 買い物行ったんだぞ、えらいだろー!」
「うん、ありがと。ランボくんのご飯は大盛りね」
ふわふわの頭を撫でてやると、リボーンくんがランボくんを突き飛ばして、イーピンちゃんも「なまえ料理中、邪魔しちゃだめ!」とランボくんに注意をした。
「……なあ、ツナ」
「え?」
「なまえはいい母親になると思うだろ? 奈々に似て」
「………うん」
少し経つとお母さんも帰ってきて、子ども達……と、お父さんが騒ぎ始める。そんな中でやっとの事でご飯を作り終え、久し振りに家族揃っての食事をした。
一家団欒(全員集合!)
「なまえはずいぶん料理が上手くなったな。さすが俺と奈々の娘だ」
「本当、おいしいわ」
「ありがとう。お父さん、お母さん」
「ランボさんおかわりだもんね!」
「なまえ、オレもおかわりだぞ」
「イーピンもおかわりする!」
「なまえ、私もいいかしら」
「なまえ姉、僕もおかわりしていい?」
「ちょっ、俺もおかわり……」
「ごめんね、ツナ……ちょうどフゥ太くんまでで、ご飯終わりかも」
「えー!?」
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