今日はなまえとテニスをしてきた。なまえとは久しぶりに試合をしたけれど、ちょっと見ないうちに上手くなっていた。俺も部活で頑張って上手くなったつもりなんだけどな…なまえとの試合は互角って感じで、勝負がつかなかった。
「なまえ、強くなってる…」
「でしょ? すごく頑張って練習したんだから!」
「なまえはテニス部員じゃないのに…すごいにゃ…」
正直言えば簡単に勝てると思っていたので、ショックで帰り道はずっと頂垂れて歩いていた。なまえはそんな俺を見て、くすくすと笑う。
「笑うなよー…」
「だって、英二すごい落ち込んでるから。なんだか面白くて」
「…次は絶対勝つからにゃ!」
「うん、楽しみにしてる。ふふ」
まだ笑ってる…やっぱり負けるって悔しいや。もっと練習して…そうだ、大石にも付き合ってもらおう。そんな事を考えていたら、なまえが不意に口を開いた。
「でもさ」
「え?」
「まずは試合、頑張ってよ」
なまえはラケットが入ったバックを背負い直し、よく晴れた空を見上げながら言った。そういえば、まだ試合があるんだった。
「そっち勝ったらさ、また相手して?」
「ん。分かった!」
「それまでに、もっと上手くなっておくからさ。私も」
「…なまえは充分強いじゃんか、俺びっくりしたんだからにゃー!」
「ごめんね、内緒で練習してて」
そしてなまえは、家まで競争!と言って素早く走り始めた。見上げてみればもう家は見えていて、勝手に競争を始めたなまえが走っていて。
「あー! 待てよ、なまえー!」
「負けた方が今日のお風呂掃除ね!」
「それ頼まれたの、なまえだろー! ずるいぞー!」
慌てて走り出したけど結局負けちゃって、お風呂掃除も手伝わされた。それでもやっぱり双子だからなのかな、なまえと居るのは楽しいんだ!
「あー、疲れたにゃー…」
「おやつまで競争!」
「え、またー? なまえは元気だにゃ…」
「負けたらおやつ半分ね」
「え! 待ってよ、なまえ!」
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