修行のために夜明けとともに起き、朝食を食べに戻ってくると、服が破けていることに気付く。きっと木の枝にでも引っ掛けたのだろう。着替えるために部屋へと戻って戸を開けると、気持ち良さそうに眠るなまえ。……こんなやつでも、俺の双子だ。何でまだ寝ているんだ、とっくに朝日は昇っているのに。
「…なまえ、」
「………」
「………なまえ!」
何度か呼ぶが、目を覚ます気配はない。仕方なく体を揺すってやる。
「なまえ、起きろ。朝だ」
「んあ……?」
「早く起きろ、ウスラトンカチ」
額を軽く小突くと、なまえは額を擦りながら起き上がった。やっと目が覚めたか。
「んー…」
「早く来いよ」
「え」
「1分で来なかったらメシ抜きだぜ」
「ま、待ってサスケ!」
慌てるなまえに溜息を吐きつつも、俺の口元は僅かに緩んでいた。
「あれ、朝ご飯は?」
「これから作るんだよ、なまえがな」
「………え」
「今日の当番、朝はお前だろ」
「……!」
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