「じゃあ、今回は特に疲れちゃったし…私はそろそろ帰るわ」
「お疲れ様、アンコ」
「お疲れ」

 一緒に任務へ出ていた仲間に軽く挨拶し、妹であるなまえが待つ家へと向かう。帰る途中に新しい甘味処を見つけて、色々な味の団子と温かいおしるこを大量に買って、再び帰路についた。

「なまえー、ただいま」
「あ、おかえり! 姉さん」

 私を笑顔で出迎えてくれるこの子が、私の大切な妹。その体を軽く抱きしめてから、団子の包みを目の前に差し出した。

「お土産。団子とおしるこよ」
「わぁ! ちょうど食べたかったの」
「そう、よかったわ。おしるこ冷めないうちに食べるわよ」
「うん。ありがとう、姉さん」

 嬉しそうに包みを開き、大好きなみたらし団子を頬張るなまえに、笑みが零れた。


 任務の後のお楽しみ


「美味しい? なまえ」
「すっごく!」
「それはよかったわ。喉に詰まらせないようにしなさいよ?」
「うん! ………んぐっ」
「…ほら。何のためのおしるこだと思ってるの? 飲みなさい」


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