臨也:シズちゃん、早く見せてよ
静雄:来るな! おい、離せ!
臨也:そんな恥ずかしがらなくてもいーじゃん! 取った!
静雄:あっ返せノミ蟲!
臨也:わ、58点……ぷっ
静雄:………何笑ってやがる
臨也:だって…微妙……
静雄:お前のも見せろ
臨也:は?
静雄:俺の見ただろ、次は手前の番だ。ほら、出せよ
臨也:………こ、こっち来んな
静雄:人のを笑える点数なんだろ? じゃーんって見せびらかしてみろよ
臨也:来ないでってば!
静雄:取った!
臨也:ああ! 見つからないように内ポケットに入れたのに!
静雄:そんなの俺に通用するかよ
臨也:くそ…シズちゃんめ……
静雄:…………
臨也:黙らないでくれる?
静雄:………32?
臨也:そこそこ大きい声で言わないでよ
静雄:手前……
臨也:え、何で怒ってんの? 意味分かんないんだけど
静雄:よくこの点で俺の58点を笑えたな
臨也:だって58って……ぶふっ
静雄:手前は赤点スレスレじゃねーか、あ゛ぁ!?
臨也:いーじゃん赤点じゃないし
静雄:この点で俺を笑ったことを詫びやがれ!
臨也:嫌だね
静雄:ヤダじゃねぇ! 手前より俺のが全然いいじゃねえか!
臨也:う、うるさいな……てか返してよテスト!
静雄:………ん
臨也:ああよかった、俺のテスト! これがないと俺は…
静雄:んな大事なモンか…?
臨也:母さんに見せないと怒られる
静雄:…………
紀田:ほらテストしまえー! 授業始めるぞー
静雄:お前…高校生にもなって、いちいち親に見せんのか?
臨也:隠しても隠しても見つかるんだもん
紀田:おーい、スルー? いい加減俺も怒っちゃうぞ〜!
帝人:先生。もう授業始まってます
紀田:やっべ! この前結局何も授業進まなくて怒られたし
セルティ[確かにな。あの授業は酷かった]
新羅:あれは怒られて当然だよねー、セルティ
紀田:なんでいるんですか、先生方
セルティ[紀田先生のクラスに、不登校だった生徒を混ぜてほしくてな]
紀田:生徒?
誠二:……別に学校なんて、俺はどうでもよかったのに…
紀田:……(またわけの分からん子が…)
波江:でも誠二、学校は大切よ
紀田:(誰この人…母親か?)
誠二:姉さんまで来なくても…
波江:何言ってるのよ、誠二。あなたが行く所ならどこへでも行くわ
誠二:姉さん…
紀田:(なんで俺のクラスには変な奴ばかり来るんだ)
臨也:シズちゃん、新しいお友達だよ。話しかけてきなよ
静雄:黙れ。手前が行け
臨也:ここはまずシズちゃんでしょ
静雄:手前が行け。引っ張んな!
臨也:「ぼく静雄。仲良くしてね」言ってみな
静雄:死ね
臨也:「おっす! オラ静雄!」とか
静雄:誰が言うかクソ蟲
臨也:そんな冷たいこと言わずに
紀田:ほらほら皆、仲良くなー
帝人:彼の名前は?
紀田:あ、忘れてた。今書くからな!
【やぎり せいじ】
紀田:やぎりくんだ
帝人:漢字を使ってください、先生
紀田:知らない
帝人:…………
紀田:わかったよ書けばいいんだろ! セルティ先生、漢字はどう書くんです?
セルティ[矢霧誠二だ]
紀田:えー、字が細かい無理……矢と二しか分かんね…
帝人:先生しっかり
誠二:あの…自分で書きます
紀田:いや、先生は俺だし
誠二:知ってます……じゃなくて、漢字が分からなければ俺が書きましょうか、と…
紀田:やだ! 先生だし俺が書く!
誠二:(面倒な人だ)
紀田:漢字全然ダメだと見せかけて実はサラサラ書けちゃうナイスな数学教師、俺!
新羅:セルティが打った文字を見ながらね
紀田:岸谷先生黙って
【矢霧 誠二】
臨也:ほら、「誠二くんよろしくね」って言っておいで
静雄:お前こそ「お友達になって」って言ってこい
臨也:矢霧誠二くんか。よろしくね、俺は折原臨也
誠二:……………どうも
臨也:ほら見た? シズちゃん。俺もうお友達
誠二:えっ
静雄:勘違いも甚だしいな
臨也:え、友達だよ。ほら、握手も
誠二:……はぁ…(変な人だ)
紀田:いいぞ折原! ほら、ミカドと静雄も!
帝人:えっと、よろしく
誠二:……どうも…(この人は普通そうだ)
静雄:…………
紀田:こらこら静雄くん睨まない
臨也:そうだよ、仲良くしなくちゃ
紀田:静雄くん自己紹介は?
帝人:そんな幼稚園児みたいに
静雄:………平和島静雄
紀田:人見知りか
誠二:……どうも
波江:誠二に友達が……よかった、女ではないわね。ああ、誠二…
新羅:陰から見守るくらいなら堂々と見たらいいのに…授業参観にします?
波江:い、いいのよここからで
新羅:………(変な人だな)
紀田:あれ……もしかして静雄くんが人見知りだと分かったところで授業終了?
帝人:そうですね
紀田:また校長に怒られる!
門田:……紀田先生、この状況の説明を頼めるか?
臨也:あ、ドタチンせんせーだ
門田:おい。校長と呼べ
紀田:……こ、ここ校ちょ…
狩沢:あーららぁ、またやっちゃったの? 紀田先生
紀田:狩沢先生まで
遊馬崎:あれ、また説教すかー?
紀田:野次馬やめて!
新羅:さて、行こうかセルティ
セルティ[肩を抱くな]
紀田:ちょ、見捨てるんですか先生方!
新羅:あとはよろしく
門田:さあ…授業が進んでいないことについて説明をしてもらおうか
紀田:皆の薄情者……
狩沢・遊馬崎:どんまーい
紀田:やっぱり俺妖精なのかな…
サイモン:ツイデニ連絡事項ネー。明日ハ縄跳びスルヨー、縄忘レルナヨー
狩沢:家庭科兼教頭/遊馬崎:理科
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