(矢霧姉弟は不在)

臨也:ちょっとシズちゃん。そこ俺の席なんだけど

静雄:あ?

臨也:せっかく出席番号順なのに、なんで隣がシズちゃんなのさ

静雄:知るか。センセーに聞け

紀田:ちゃんと座れよー

臨也:先生、俺ここ嫌

紀田:わがまま言わない

帝人:そんな母親みたいに

紀田:ほら座りなさい

臨也:やだ!

紀田:お前らはもっと仲良くしなきゃダメ! 仲間意識持ちなさい!

門田:そうだぞ。何のための修学旅行だと思ってる

臨也:あれ? ドタチンせんせーも行くんだ

門田:一応校長だからな

狩沢:嘘よ嘘。行きたいのよぉ

遊馬崎:そうそう、参加したいの

狩沢:旅行なんて久々だしねぇ

門田:あのな…遊びに行くんじゃねーんだぞ?

臨也:え、てか俺の座席そのまま?

紀田:ほら座れ。それともサイモン先生の隣行くか? ん?

臨也:わああー僕シズちゃんの隣だあ嬉しいナー

静雄:気持ち悪ィ

紀田:よーし仲良くやれよ

帝人:(絶対暴れる…バスが壊れなければいいけど…)



紀田:あ、新幹線もお前ら隣な。文句言うならサイモン先生もしくは俺の隣

臨也:えっ、先生の隣でもいいの?

紀田:いーけど、携帯ゲーム漫画一切禁止。そんなに俺の隣がいいの? なんだよ折原結構可愛いトコあるじゃーん! そんなに先生のこと好

臨也:やっぱいいや

紀田:…………

狩沢:ていうか、携帯ゲーム漫画なんて持ってきてないでしょーねぇ? 持ち物検査しちゃおっかなー

臨也:だ、ダメゼッタイ!

静雄:標語か

帝人:(ツッコミ入れた…)

狩沢:なんでよ?

遊馬崎:何かやましいことでも…?

臨也:や…やだなあ、まさか

狩沢:なら見せてくれてもいーじゃない? 見られちゃヤなものないんでしょ?

臨也:……や、やだ…

遊馬崎:まあまあ、先生に見せてごらん

臨也:く、来るな

静雄:(うるせー寝れねー…)

紀田:見せてごらん。素直に見せたら先生怒らないから

臨也:嘘だ!

紀田:サイモン先生お願いします

帝人:(紀田先生の目が据わった)

サイモン:素直に見セルイイヨー

臨也:あぁあ!

サイモン:大丈夫ヨー、優シク扱ウヨー

臨也:……か、返せ…!

紀田:漫画しか入ってないぃいい

狩沢:着替えもちゃんと入ってるよ

遊馬崎:だめだなー漫画なんてー

狩沢:持ってきていいのは、電撃文庫とお小遣い、着替えと修学旅行のしおりだけよー?

紀田:狩沢先生、電撃文庫は別にいりません

門田:でも電撃文庫なら禁止しねーよ、俺も好きだし

新羅:大変ですよ紀田先生!

紀田:何ですか

セルティ[今こっちでも持ち物検査をしてみたんだが…紀田先生の荷物から…]

新羅:『旅行先でのナンパ必勝テクニック100! 元ホストが語る“一夜で彼女をゲットする方法”』という書籍を発見しました

紀田:それ見ちゃだめーーー!

門田:紀 田 先 生 ?

紀田:教師も検査あるなんて聞いてない…

渡草:あのー…

門田:あ?

渡草:着いたんすけど、駅。新幹線の時間いーんすか? 俺バスの運転手なんで、世話してやれんのはここまでなんすけど…

狩沢:ごめんごめーん、今降りまーす

門田:紀田先生、話は新幹線でゆっくり聞くんで。そのつもりで

紀田:………はい…

臨也:シズちゃん着いたよー

(落書き中)

静雄:んあ…?

臨也:おーはよっ

(鏡スタンバイ)

静雄:……………

臨也:酷い顔……ぷっ

静雄:手前……三度死ね!

臨也:そんなキレないでよ、それ水性だからぁ

静雄:死ねぇええ!

紀田:こら静雄! 荷物!

帝人:仕方ないから持ちます、どうせ僕荷物少ないし

紀田:悪いなミカド……あれ? 狩沢先生たちは何でそんな大荷物なんすか?

狩沢:え?

紀田:……また本やら漫画やらですか?

狩沢:やーね、半分はさっき臨也から没収したやつよ!

遊馬崎:そーゆーコトっす!

門田:仕方ねぇ生徒ばっかだな…



臨也:ちょっ…俺が先に乗るんだよ!

静雄:新幹線乗り込む順番なんかカンケーねぇだろ!

臨也:ある! 気持ち的なものが! 俺が先に乗るんだ!

帝人:先に乗らせてあげたら気が済むんじゃないかな…?

静雄:チッ

臨也:やった! 一番乗…り……

サイモン:コッチニ番号順に座ルイイヨー

静雄:一番乗りじゃなくて残念だったな

臨也:……

帝人:ちょっ、そこで座り込まないで……あ! (躓いて臨也の上に静雄の荷物を落とす)

臨也:あうっ

帝人:ご、ごめ…

静雄:悪ィな、持ってきてくれてたのか。あとコイツにゃ別に謝らなくていーだろ

帝人:そ、そうかな

静雄:ああ (臨也を踏み付け)

臨也:ぐっ

静雄:おお悪ィな臨也くんよォ、んなとこいたのか。全然見えなかったぜ、全っ然

セルティ[で、新幹線に乗る瞬間までコレか? 呆れてため息も出ない]

新羅:やだなあセルティ。君はため息なんか出せないじゃないか

セルティ[……例え話だ]

新羅:可愛いなあもう。さあ、僕らも乗ろう

セルティ[紀田先生、隣に座っていいか?]

紀田:え、ああ…別にいいですけど

門田:じゃあ俺が岸谷先生の隣だな

新羅:………

門田:(必要以上にセルティ先生に絡むからだよ、可哀相に)

狩沢:ほら、そんな所に寝そべってないで座りなさい!

遊馬崎:誰かに踏まれたっぽい跡がついてる

臨也:それシズちゃんです! シズちゃんにやられました! シズちゃんを晩御飯抜きにしてやってください先生!

紀田:ほら折原、座れー!

臨也:やだ! シズちゃんの隣は嫌だ!

紀田:後ろ

臨也:え?

サイモン:ンー? ココ座ルナラ座ッテモ イイヨー、楽シク話スル イイヨー

臨也:嫌だぁあ

紀田:なら席につきなさい

臨也:うう…もう嫌だ

静雄:俺のほうが嫌だ

門田:さーて、紀田先生。新幹線も無事に出たことだし……さっきのいかがわしい本について説明してくれるか?

紀田:ごめんなさいごめんなさいごめんなさいクビだけは!

門田:…………はぁ…


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