紀田:はいはーい、並べよー

静雄:ほら並べってよ

臨也:君こそマジメに並びなよ

静雄:んだと…? 手前そこに立っとけ、今あそこのバス停持ってきてやるからよ

臨也:嫌だね

紀田:相変わらず無視かー? 先生もう慣れてきたけどな! あはは…

門田:しっかりしてくれ

狩沢:早く早くーぅ! 金閣寺が見たいの!

遊馬崎:いやいやいや、ここはあえて銀閣寺でしょう!

狩沢:えー、何でよぉ!

遊馬崎:だって銀閣寺っすよ? 銀じゃないのに銀閣寺っすよ? 実際は銀色じゃないのに名前は銀閣寺! ああ、銀閣寺を擬人化したら結構萌えそーっす!

狩沢:あ、あ! 麗華って名前なのに地味子ちゃんとか? 凛として目立つ存在、でも家はちょっとボロいとか? ギャップ萌え? そんな感じ?

遊馬崎:くああ! たまらないっす!

門田:あー…馬鹿は放っとけ、行くぞ。まず金閣寺、その後は…グループ行動でいいや

新羅:テキトーですね校長先生

セルティ[しおりにもそう書いてあるぞ]

【金閣寺見学→グループ行動→ホテル集合→メシ→寝る】

新羅:…………テキトーだね

紀田:おーい。先生泣いていい?

帝人:先生、僕が聞いてあげるから

紀田:いいんだ帝人……こんな状況でも淡々と仕事をこなす、寡黙でナイスでオトナな数学教師、俺……

帝人:先生のどこが、寡黙でナイスでオトナなんですか? よかったら3文字以上12文字以内で答えてください

紀田:無理だ。俺は数学教師だから

帝人:何でもできないとモテませんよ

紀田:……セルティ先生! 国語を教えてください…

セルティ[こ、困る! 私はスクールカウンセラーだし、第一日本人ではないし]

サイモン:オー、キダ先生! 涙拭ク イイヨー

紀田:うう…ありがとうサイモン先生…



臨也:ちょ、バス停置いてよシズちゃん。真顔が一番怖いんだけど

静雄:ちょっと殴られて死んでくれればそれでいい。何も難しいことは言ってねぇ

臨也:バス停の石部分何キロあると思ってんの? 死んじゃうよ

門田:いい加減、金閣寺へ向かわないか?

狩沢:で、髪は腰くらいまでの黒髪! こんな感じでどうよ?

遊馬崎:黒髪ストレートなんて…そんなにツボ突いてくるなんて卑怯っすよ!

門田:あいつらはいい、好きにさせろ

紀田:移動するぞー。先生についてこーい

帝人:先生そっち遠回りです

臨也:さ、こっちこっちー

新羅:こういうときだけは、臨也の情報網がすごく役立つよね

セルティ[最短ルートを知っているとはな。効率的だ]

静雄:なんでアイツの後についていかなきゃいけないんだ…

門田:ま、そう言うな

紀田:…………(ぽつん)

門田:置いてくぞ

紀田:おおお俺も行きます

狩沢:あらー? なんか皆歩いてくよ

遊馬崎:行き先決まったんすかねぇ。ついて行きますか



(やっと金閣寺)

臨也:わあああ! 金閣寺だ、金色だよ! 光ってる! コレを見るためだけに集まってくる人間たち! そのためだけに群がったやつら! こんなにいるんだ、こんなに!

静雄:おい黙れ金閣寺が汚れる

紀田:折原、静かに! 俺たち以外の一般のお客さんがたくさんいるんだから、騒がないの! あと静雄、公衆の面前で人間を踏み躙らないの。

臨也:そうだよシズちゃん、俺が可哀相だと思わないの?

静雄:愚問だ

臨也:愚問って何さ

静雄:あー……手前の残念な頭じゃ理解に苦しむ単語だったか? 悪いな

臨也:いや愚問の意味は知ってるけど、俺の質問に対して愚問ってどういうこと

サイモン:ココ観光地、お客サンイッパイヨー。ケンカ ヨクナイヨー

帝人:(よかった…流血沙汰にはならなくて済んだ…)



臨也:先生、お腹すいた

紀田:何か食えば? 金閣寺見たし、あとは校長先生が言う通り自由だから。グループでなら見学も食事も自由なんだよ。悪いことさえしなければなー

臨也:悪いことしないからひとりで行動していい?

紀田:だめ。絶対何かする

狩沢:なんなら私たちと一緒に銀閣寺行ってみるー?

遊馬崎:行っとく? 行っとく?

臨也:遠慮します

静雄:さーて、メシでも行くか

帝人:あ、僕もいい?

静雄:……好きにしろ (※嬉しい)

帝人:よかった。この人混みじゃ、ひとりだと確実に迷うから…

静雄:お。あの店今日は限定定食があるってよ。あそこ行かねぇか?

帝人:わあ! ちょうど和食食べたくて

臨也:………い、…か

帝人:え?

静雄:あ?

臨也:寂しいじゃないか!

帝人:………

静雄:………

臨也:なんで俺も誘ってくんないのさ

静雄:誰がノミ蟲とメシ食えるかよ。センセーと一緒に弁当食ったらどうだ、ん? 臨也くんよぉ

臨也:え?

サイモン:ンー? 寿司食ウ? テイクアウト シテキタヨー、寿司食ウ イイヨー

臨也:………

静雄:さ、行こうぜ

帝人:あ、うん

臨也:すいませんあの連れてってくれないかな俺も

静雄:離せ

帝人:まっ…まあまあ! 連れてってあげれば気が済むだろうし

静雄:………ちっ

臨也:やった! 帝人くん大好きだ!

帝人:ちょ、苦し

紀田:やー! やっぱりお前らは俺がいないと寂しいんだな? 俺がいないとグループとしてまとまらないんだな? よーし! 先生が美味しい店に連れてってやろう!

帝人:先生寂しいんですか?

紀田:べ、別に俺は

帝人:寂しいならついてきてもいいですよ

紀田:………………じゃあ

臨也:俺あっちの店がいい!

静雄:ならひとりで行け。俺らは和食だ

臨也:………

静雄:ついてくんな

帝人:まあまあ

臨也:……………

帝人:僕の後ろに隠れないでよ…別について来るなとか言わないから

紀田:あ、着いた?

店員:いらっしゃいませ

静雄:この定食3つ。座敷で

店員:はい、こちらへどうぞ

臨也:(俺、せんせー、竜ヶ峰帝人、シズちゃん)……ねえねえシズちゃん

静雄:あ?

臨也:定食、4つじゃない?

静雄:………メシ早く来ねぇかな

臨也:酷い! 俺の分わざと抜いたな!

静雄:腹減ったなー

臨也:店員さん! おにーさん! 俺にも定食ひとつ! 全部で、よ っ つ !

店員:は、はい

静雄:るせーなぁ…静かにメシを待てねぇのかノミ蟲

帝人:ちょ、ちょっ…机が!

紀田:やめっ…店の修繕費なんて俺出せな……

(ガッシャーン)


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