新羅:ああ、白衣に牛乳が…

帝人:よかったね、目立たなくて

新羅:取り替えてくる……

(ぴんぽーん)

美香:せーいーじーさーんっ!

新羅:あ、誠二。お迎えだよ!

セルティ[いらっしゃい、いつもお迎えありがとう。たまには誠二から行かせないとね]

美香:いえ、お迎えも楽しいですから!

誠二:ごめん、遅くなった

美香:きゃ! 誠二さん今日もステキですっ!

誠二:じゃあ母さん、行ってくるよ

セルティ[行ってらっしゃい]

千景:いいな誠二…あんな彼女が…

セルティ[千景はいないのか?]

千景:特定の彼女はいない

新羅:寂しい青春だなあ

千景:親父に言われたかねーよ

新羅:ぼ、僕には昔からセルティがいたからいいの! ね、セルティ!

セルティ[熱くないか? 正臣も帝人も]

帝人:大丈夫だよ

正臣:皿はめっちゃ熱いけどなー!

帝人:その報告要らないよ

正臣:くっ…ツッコミが厳しい…

セルティ[ちょっと温めすぎたかな…]

新羅:………

千景:母さんにシカトされてんじゃん

新羅:くそっ……セルティの子煩悩!

千景:子煩悩の使い方が確実に違う



舞流:お腹すいたーっ! そろそろ私もご飯食べよっかなー。クル姉は?

九瑠璃:食… (たべる)

セルティ[今温めるから。先にサラダでも食べてて]

千景:母さん、俺も

新羅:待って千景。なんで僕のことは親父で、セルティのことは母さん? 僕を親父というなら、セルティはお袋じゃないのか!

千景:なんとなく

新羅:差別だ…

千景:美味いかー? 杏里

杏里:う、うん

千景:かーわいーなー、妹じゃなかったら彼女にするのに

正臣:兄貴、杏里に触るなっ!

千景:痛! フォークで刺したろ今!

正臣:女取っ替え引っ替えしてるその汚い手で、杏里に触んな!

千景:お互い様だろナンパ野郎

正臣:なっ、俺は

帝人:二人ともどっちもどっちだよ

新羅:ほんと。二人とも女ったらしには変わりない。どんぐりの背くらべだね

セルティ[ほら、杏里は食べ終わったなら学校、学校!]

杏里:あ、はいっ

千景:ああっ杏里ぃ!

舞流:チカ兄こっち向かないでー

九瑠璃:恐 (きもちわるい)

新羅:千景、椅子の上で体育座りはやめなさい。行儀が悪いよ。九瑠璃たちも、お兄ちゃんを虐めないの



臨也:ただいまー

新羅:あれ、もう仕事終わり?

臨也:まさか。これからまた出るよ

新羅:あっそう、気をつけてね

臨也:なんか俺に冷たくない?

新羅:いやいや、20歳を過ぎた息子にヘタに干渉するほうが気持ち悪いよ

臨也:そうだけどさぁ

新羅:静雄は?

臨也:さあ? 俺を追いかけてる途中で仕事の時間思い出したみたい。いなくなった

新羅:ふーん。静雄もちゃんと仕事してるんだな…パパ嬉しいよ。ね、母さん

セルティ[ずいぶん職場を転々としたからな、落ち着いてよかった]

臨也:じゃ、俺もう1回出るよ。あ、サラダだけ持ってっていい? オフィスで食べる

セルティ[皿で持っていくのか?]

臨也:……やだなぁ母さん。タッパーに入れてよ

セルティ[あ、ああ! そうか]

新羅:ちょっと天然なセルティもイイ、愛しい! 抜けてるところも愛してる!

臨也:あ、あと…悪いけど、今日中に俺のスーツ出しといてもらえる?

新羅:はいはい

臨也:どーも。行ってきまーす…あ。正臣、その後頭部の寝癖直しとかなきゃ、ナンパ失敗するんじゃない?

正臣:はっ…うあ! マジだ!

臨也:じゃーねー

舞流:イザ兄、お土産待ってるね!

臨也:誰が買うか

舞流:お寿司でいーよっ

臨也:買わないったら

舞流:大トロっ大トロっ!

新羅:あ、大トロ僕も食べたい! 買ってきてよ臨也!

舞流:イザ兄ーお願いお願いっ

臨也:あーもう、気が向いたらね

舞流:わーい! イザ兄ほんのちょっっっっとだけ好きーっ!

臨也:……寿司なんか買うもんか

舞流:嘘、嘘だってば、大好き! イザ兄大好きだからお寿司っ……行っちゃったー…

新羅:大丈夫、大丈夫。臨也ならきっとサイモンの所で買ってきてくれるよ

九瑠璃:座 (すわりなさい)

舞流:はーい…

千景:俺は? 俺のことは好き? 好きなら寿司買ってやってもいいぜ? ん?

舞流:ごちそうさまっ! 美味しかったよお母さーんっ

九瑠璃:旨 (おいしかった)

セルティ[ありがとう、二人とも!]

舞流:クル姉、池袋散策でも行こっかー!

九瑠璃:待…服… (待って、着替えなきゃ)

舞流:あー私もだっ! パジャマのまま!

千景:シカトか? シカトなのか?

正臣:帝人、完璧遅刻っぽいぞ

帝人:ほんとだ。普通にお茶飲んで落ち着いちゃってたよ、今

正臣:さぼってナンパ行っちゃう?

新羅:こら。学校行きなさい

正臣:…はーい。帝人行こーぜっ

帝人:寝癖そのままでいいの? まだ髪立ってるけど

正臣:え! まだ?

帝人:嘘。行ってきます

正臣:あ、帝人! 待てって! 行ってきまーす!

新羅:仲良しだなあ

セルティ[兄弟が仲良しって嬉しいな]

新羅:うん。あ、九瑠璃たちも行くの?

舞流:着替えたから! 行ってきまーす

九瑠璃:待…舞流… (待って、マイル)

舞流:はやくはやくーっ

新羅:元気だなあ。あれ、千景はどこにも行かないの?

千景:や、午後から出かける

新羅:そう。喧嘩とかやめてね

千景:……少なくとも女がいる所ではしないから、安心しろって

新羅:信用ならないなぁ



波江:ただいま

新羅:ずいぶん早いね

波江:臨也帰ってない?

新羅:さっき出ていったけど…

波江:もう、すれ違いなんて面倒ね!

セルティ[オフィスじゃないのか?]

波江:一旦帰るって言って、私にオフィスを任せて出ていったきりよ。ムカつくから帰ってきてやったわ

新羅:波江…仮にも仕事なんだから…

波江:臨也ったら人に事務やら料理やらさせて、自分は寝ていたのよ? 信じられない



臨也:ただいまー…げっ、波江

波江:何よ。ここは私の家でもあるんだから。帰ってちゃ悪い?

臨也:…いーえ、別にぃ?

波江:毒盛るわよあんた

臨也:遠慮するよ、姉 さ ん

波江:死ねばいいわ

新羅:まあまあ、仲良くして

臨也:あ、サイモンに寿司頼んどいたから。晩ご飯は作らないでよね

新羅:買ってくれたんだ? 大トロ頼んだのに気前いいねぇ

臨也:ぜーんぶシズちゃんにツケたよ

新羅:…へえ

臨也:今頃多額請求に驚いてるだろうな……ふっ…あははは! いい気味だぁっ痛!!

静雄:へぇー、それで俺にこの請求かあ…臨也くんよォー……

臨也:……あれ? おかしいなぁ。帰ってくんの早くない? 仕事は?

トム:静雄……おま、何で寿司屋の電話で急に走り出すんだよ、ビビるべ!

静雄:すんません。今このノミ蟲野郎を捻り潰したら、仕事戻りますから…

トム:……あー、早くしろよ

静雄:っす

新羅:どうでもいいけど外でやってね

波江:馬鹿馬鹿しい。私やっぱり仕事に戻るわ



舞流:たっだいまー! お腹すいて帰ってきちゃったー!

九瑠璃:金、忘…… (お財布忘れた)

新羅:おかえり。臨也が晩ご飯にお寿司注文してくれたよ

舞流:やったぁ、イザ兄ありがと! ねえ、大トロちゃんとあるよねぇ? あれ、シズ兄もいる! なんで? 仕事は?

静雄:あー、お前らちょっとどいてろ

舞流:イーザ兄っ!

臨也:動きづらいから飛びつくな! どいてよお願いだから!

舞流:大好きーっ (※お寿司が)

臨也:はいはい俺も好きだよ離れてよ!

静雄:とりあえず外出ろ、家は壊せねえ

臨也:言われなくても出るよっ

(ばたん!)

静雄:手前、ドア閉めんな面倒くせぇ!

(がちゃ)

トム:お、終わっ…たか?

静雄:……臨也来ましたよね、今

トム:あ、ああ。猛スピードで走ってった

静雄:い ざ や ァ ア !

トム:あ、待っ…おい、静雄!

新羅:すみません、うちの子が

トム:あー…いやいや、俺の監視が行き届きませんで

セルティ[お茶でも飲んでいってください]

新羅:そりゃいいねセルティ、普段の静雄の働きぶりも聞きたいな

トム:じゃあ…正直あいつ追いかけて疲れたし…ちょっとだけ

新羅:どうぞどうぞー。舞流たちは大人しくしててね、冷凍庫のアイス食べていいから。ああ…冷蔵庫のプリンは駄目だよ、幽が静雄に買った物だからね!

舞流:はーい! アイスアイスっ!


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