臨也:はーい、俺乗車1番ね!

正臣:俺端っこー!

千景:あ、ずりぃぞお前。俺も端がよかった…

正臣:早いもん勝ちー。帝人! 隣来いよ、隣……あ、やっぱ俺の隣は杏里!

杏里:あ、あの

絵理華:ダメぇえ! 杏里は私たちと一緒に座って、今日買った電撃文庫について語るんだからねー!

ウォーカー:そっすよ!

舞流:杏里姉、あっち座ろーってばー!

九瑠璃:静… (落ち着いて)

千景:俺の! 俺の隣に!

新羅:臨也、弟たちのほうが乗車早かったね

臨也:………

千景:さあ杏里、むしろ俺の膝に!

杏里:あの…私は、母さんと…

セルティ[そうそう。私の隣に座るって最初から決めてたね、杏里は]

正臣:なーんだ…じゃあ帝人来いよ

帝人:じゃあって何?

正臣:どうだ帝人! 妹の意思を尊重する利口な兄、俺!

静雄:隣いいか? ノミ蟲の隣だと吐き気がする

帝人:うん。あ、正臣ごめん。さっき何か言った? 静雄兄さんと話してたから、何も聞こえなかった。何も。

静雄:何故2回言った

正臣:もういい…

帝人:そう。静雄兄さん、そういえば臨也兄さんは?

静雄:親父の隣でおとなしくしてる

帝人:………

正臣:(俺を切り捨てるのが早い)

新羅:こら臨也、行儀が悪いから座席の上で体育座りしない。せめて靴を脱ぎなさい

静雄:……あっちもあっちで怖ぇけど

帝人:え? ………

波江:誠二、冷房は寒くない?

誠二:大丈夫だよ、姉さん

波江:終点まで行くから長時間の乗車になるわ、寒くなったら言うのよ。ブランケットがあるから

誠二:ありがとう。姉さんこそ寒くないの? 結構薄着に見えるけど

波江:し、心配してくれるの…? ああ、誠二……

静雄:隣の京平が気まずそうだな

帝人:京平兄さん……渋い顔を…

正臣:ねえ俺にも構って

舞流:帝人兄、チョコわけてあげるー!

九瑠璃:飴… (飴も)

帝人:ありがとう

舞流:はい、シズ兄も!

静雄:おう。俺にもくれんのか

舞流:次、お母さんのとこ!

正臣:ちょっ……

舞流:?

正臣:え、いや…えっ? おかしくね?

帝人:何が?

静雄:何が不満なんだ?

正臣:チョコを食べながら言うなよ!

舞流:………あ、正兄も欲しかった? はい

九瑠璃:正…飴… (正兄、飴も)

正臣:あ、あり…がとう…

臨也:舞流、九瑠璃! 俺には?

舞流:はい、お母さん! こっちは杏里姉に!

臨也:………おーい

千景:俺も欲しいなあ、可愛い妹たちよ

舞流:あ、京兄にもあげなきゃー!

京平:サンキュ

臨也:スルー?

千景:おかしいな。目から汗が

臨也:お前らのお菓子は、兄たち皆に分けてくれるためのものじゃないのか! おい!

舞流:え、これ? これはほら…イザ兄やチカ兄が寄ってきたら、箱で撲さ…いやいや、ちょっと殴ろっかなって!

臨也:撲殺って言ったな。100%言ったよな絶対!

舞流:イザ兄の被害妄想!

臨也:えーっと、黙れ!

九瑠璃:静… (静かに)

千景:そして俺はスルー

臨也:千景、俺は気持ちわかるよ。仲良くしよう

千景:えぇ…臨也と…?

新羅:ほらほら喧嘩しないの

絵理華:おーい、こっちにもチョコ欲しいなー!

ウォーカー:俺は飴希望っす!

舞流:はーい!

臨也:俺と千景以外にはこの上なく素直……ムカつく…

千景:可愛いなあ舞流は…

臨也:何フワフワした顔してんのさ

静雄:さっきからうるせぇな手前!

臨也:痛! なんで殴った!

静雄:うるせぇからだ!

臨也:ちょっと落ち着きなよ

静雄:手前が永遠に黙るなら、落ち着いてやってもいい

臨也:馬鹿じゃないの

静雄:馬鹿っつったか手前!

新羅:こら、電車なんだから! お客さんが掴まるための手摺りをもぎ取るのはやめて、元の場所に戻しなさい! 掴まれなかった誰かが倒れたらどうするんだ!

正臣:んー、杏里……いやいやソレはダメだって……俺お兄ちゃんだもん…むにゃ

絵理華:どんな寝言だ

帝人:どんな夢見てるんだろ

千景:帝人にはまだ早い、想像するな

セルティ[……正臣…]

千景:色々言われて照れる杏里が凄く可愛い。どうしたらいいかな

新羅:うわ、どうしよう。息子が変な夢を見ている件について頭…いや、ヘルメットを抱えて真剣に悩むセルティが物凄い可愛い。可憐。美麗。どうしよう。父さんどうしたらいいかな臨也。ねえ臨也! 冷めた目で見ていないで答えて臨也!

帝人:ある意味千景兄さんが一番父さん似だよね

臨也:シズちゃん、いい加減座りなよ。ここってカーブがキツくて結構揺れるのに、なんで平気なの?

静雄:うるせぇ、手前とは鍛え方が違うんだ

臨也:ふぅん

静雄:興味ねぇなら聞くな!

臨也:落ち着いてよ、お兄ちゃん

静雄:こ ろ す

臨也:俺も言ってて気持ち悪かったよ

新羅:今更だけど僕、臨也に無視されてる? お父さんなのに

セルティ[…ドンマイ新羅]

新羅:ああセルティ! 君が応援してくれるなら私はいくらでも頑張れる! そして少し離れた座席に座る俺にハッキリ見えるようにPDAの文字サイズを最大にしてくれるセルティの優しさがあれば僕は世界中の不幸だってこの身に背負って生きていけるよ!

京平:息継ぎもしなかったな

静雄:そういや幽は?

波江:幽ならそこよ

幽:………プリン忘れた…買うの…

京平:……寝てるな

絵理華:夢の中でも静雄にプリン買ってるんだねー!

ウォーカー:今回は買い忘れたみたいっすけどね!

静雄:……幽…

臨也:あれ、もしかして感動した? 泣かないでよね、いい歳して……痛ぁ!

静雄:そのまま死ね

臨也:………… (じわっ)

静雄:おい臨也、泣くなよなぁ? いい歳してよぉ

臨也:……うっ

新羅:臨也が押されてる

帝人:仕方ないよ父さん。静雄兄さん強いし

新羅:臨也も強いんだよ、ちょっとお馬鹿なだけで

帝人:それが敗因だよ

正臣:あれ、杏里は? 今俺、杏里を優しく抱きしめてたハズなんだけど……

帝人:寝言は寝て言いなよ

正臣:真顔で言うな

帝人:彼女できないからって、妹たちを夢に出すのはやめなよ

正臣:だから真顔で言うな

幽:……あれ、ここ…どこだろう……

絵理華:あ、起きたー?

京平:寝ぼけてんのか。電車だぞ

幽:…電車……

舞流:幽兄可愛いよう!

幽:舞流……離して………俺、プリンを…

舞流:プリン? …あれ?

セルティ[どうした舞流]

舞流:幽兄また寝ちゃった

正臣:舞流……抱っこしてやるからお兄ちゃんの胸においで…

帝人:離せ正臣

杏里:み…帝人兄さんの、人格が…

正臣:ぁ痛たたた! 痛いよ舞流! あれ、帝人? なんで帝人が俺の腕の中に?

帝人:もう黙れ、そして二度と寝るな正臣

正臣:えぇええ…

(帝人の覚醒)

[ back ]