(6月19日)

帝人:正臣、今日は何の日だろうね

正臣:えっ

帝人:今日は大切な日だよね

正臣:帝人…覚えててくれたのか…

帝人:当たり前じゃないか。こんな大切な日を忘れるわけないよ

正臣:帝人…!

帝人:今日はワールドカップ、日本vsオランダだよ?

正臣:帝人の馬鹿野郎!

帝人:え、なんで?

正臣:いや、なんでってお前……今日もっと他に大切なイベントがあったなぁなんて思いません? 思いませんか?

帝人:え、なんだろう……

正臣:何かあったっけ? みたいな顔しちゃうの? マジ…?

帝人:だって…何かあった?

正臣:帝人なんか嫌いだぁあ!

帝人:えっ、ちょっ…なんで!?

正臣:グレてやる!

帝人:もう充分グレてるよ正臣は

正臣:ピアスあけて髪染めてやる!

帝人:もうあいてるし染まってるよ

正臣:ピアス増やして脱色してやる!

帝人:やりたいならやりなよ

正臣:帝人のバカァア!

帝人:えぇ…

臨也:ダメだなあ、帝人くんは

帝人:え? あれっ、なんでいるんですか?

臨也:今日は紀田正臣くんの誕生日じゃないか。なんかあげなくていいの?

帝人:ああ……んー…じゃあ、ケーキくらいなら。ショートケーキ

臨也:誕生日なのにホールじゃなくてショート…

正臣:帝人も臨也さんもバカァア!

(このあと正臣くんは、気温32度のコンクリートジャングルの中、臨也主催の鍋パーティーで盛大に祝われます)



(折原さん家)

正臣:まさか鍋で祝われるなんて…こんなクソ暑い日に限ってなぜ鍋…

臨也:あれ? 祝ってあげたのに文句言うの?

正臣:いえ別に…

臨也:鍋したかったんだもん、皆で!

正臣:あ…ああ、そうっすか…

臨也:引かないでよ

帝人:さあ、ショートケーキ食べようか

臨也:ええー…ケーキ…? 食べようか

帝人:あ、食べるんですか

臨也:帝人くん酷いなぁ、ケーキ買ったの俺じゃん

帝人:さあ、正臣どれがいい?

正臣:じゃ、じゃあプリンアラモード!

帝人:それ僕のだから

正臣:じゃあなんで聞いたんだよ! 他は苺ショートしかないのに!

帝人:一応、苺が大きいのがいいとか希望があるかなって

正臣:じゃあ…これが

臨也:え、ここは俺でしょ? 買ったの俺だよ? 俺が買わなかったらケーキなしだったわけだよねえ?

帝人:…じゃあどうぞ

正臣:えぇ…

臨也:やった、俺こっち!

正臣:なんで主役が最後にケーキ選んでんだよ、おかしいだろ

帝人:まあまあ

臨也:残り物には福があるって言うし

正臣:俺は自分の誕生日にケーキすら選べないのか

臨也:お鍋食べられたんだからいいじゃん

正臣:鍋食べたかったのは臨也さんだけでしょう!

帝人:僕すき焼きがよかったな

正臣:淡々と後悔するのやめろ帝人

臨也:俺はキムチ鍋が食べたかったよ

正臣:じゃあなんで普通の鍋だったんすか?

臨也:紀田くんは辛いの苦手かなぁって

正臣:俺そこまでガキに見えます?

帝人:正臣、残念だったね

正臣:哀れんだ表情やめてくれ

臨也:俺抜きの会話はやめて

正臣:何だよこのグダグダ感! 俺の誕生日カムバック!

帝人:臨也さん、正臣が壊れましたよ

臨也:せっかく祝ったのに。何が不満だったんだろうねぇ

正臣:全部だよ全部。なんで気付かないかな


 この後正臣くんは、臨也がお風呂上がりに食べようと楽しみにしていたハー●ンダッツを奪って帰りました。部屋の隅で落ち込む臨也を慰める帝人は、大変だったそうな。


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