妹子:太子、さっさと歩いてくださいよ

太子:そっそんなこと言ったって、この道凍っ…ギャアアアア!

(ガァン!)

妹子:なんか鈍い音しましたけど。大丈夫ですか太子

太子:今の私を見て大丈夫な状態だと思うか妹子

妹子:ええ、頭から流血している程度ですし。太子そのくらいじゃ死なないでしょ。まあ僕は普通の人間なんで、僕だったら死にますけど

太子:私だって死ぬわァア! 私だって人間なんだぞ、こんな流血してんのによくそんな涼しい顔して見てられるな! 手ぐらい貸せよ手ぐらい

妹子:えー…そんだけ喋れてるし絶対大丈夫ですよー

太子:大 丈 夫 じ ゃ な い わ ァ ア !

妹子:はいはいわかりましたよ

太子:よいしょ…ふう、ありがとう妹ごっふァアアア!

(ゴンッ)

妹子:今度は何ですか太子。これじゃ今日中に目的地に着けませんよ

太子:何ですかじゃないわァア! おま、立とうとしてる途中で手を放すなんてどういう神経しとんじゃコラー!

妹子:もう立ったかなと思って

太子:明らかに立ててなかっただろう! 普通あのタイミングで放す? いや普通放さないよ、ふ つ う!

妹子:……… (足元の石を投げ付け)

太子:ポピーッ!!

妹子:ああ、すっきりした

太子:……妹子…覚えてろよ、おま…

妹子:置いていきますよ太子

太子:………くそっ、私にもっと力があれば…あんなやつ、妹子のやつっ……ううっ…待ってくれぇ…

(太子、雪道の真ん中で放置)

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