妹子:あのバカ太子、また勝手にいなくなった……どこですか太子ー!
太子:おーい妹子ここだよ、ここ
妹子:え? なんで僕の足の下にいるんですか太子。楽しいですか?
太子:楽しいワケないだろ! 私の部屋へ来て早々に、昼寝していた私の腹を迷わず全力で踏みつけたのはお前だろう! 内臓ちょっと出たぞ絶対
妹子:また人聞きの悪いことを…こうでもしないと太子起きないじゃないですか
太子:だからってお前! 私だって人間だぞ、摂政だぞ!
妹子:知ってますよ
太子:なんだ! そのあからさまに「めんどくせぇなコイツ」みたいな目は! 私だって生きているんだぞ!
妹子:はいはい
太子:……お前やっぱり嫌なやつだ
妹子:そうですか。今溜まってる仕事全部太子のなんで、早く起きてください
太子:起きてほしいと思っているなら足を退けてくれ
妹子:退けましたから早く起きてください。あとこれ朝食です
太子:ああ、ありがと……って痛ァア! 何これ何この梅干し! 種しかないじゃない! むしろ種じゃない? もう嫌ァア!
妹子:あ、ハズレですね太子。今日の朝食係が「どれか1個だけ種のみにしようぜ」とかワクワクしながらおにぎり握ってましたから。ちなみに僕は丁寧に種抜きされた柔らかい梅おにぎりでした
太子:チクショー! なんでお前はそんな待遇なんだ! 摂政は私なのに! こうなったらお前の名前であいうえお作文作ってやるからな! 「お茶で」「のほほん」「のほほん」「意外と」「もっさりした」「子ども」どうだ、まいったか!
妹子:あ、こっちのおにぎりはちゃんと梅入ってますよ
太子:………何アタリ食っとんじゃコラー! 私は種おにぎりで奥歯疲れて何も食べたくない状態なのにっていうか私の朝食ー!
妹子:じゃ、先行ってますんで。ほんと太子の仕事だけ溜まってるんで早くしてくださいね。あと、部屋が豚小屋みたいですよ。掃除してから呼吸をやめてください
太子:いっぺんにいろいろ言われてよく分かんなかったけど、最後の酷い言葉だけははっきりと聞こえた
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