妹子:太子…っ!
太子:ん? どうした妹子
妹子:僕、僕…太子が好きです!
太子:そんな急におまっ、困るよ妹子、おま! ウワーッ!
(がばっ)
妹子:何の夢見てたんですか?
太子:え、夢?
妹子:台詞から考えて…夢に僕が出てたんですか? 気持ち悪…死んでください太子
太子:本当に躊躇いもなく軽蔑の眼差しを向けるよな妹子って。誰が死ぬか
妹子:出演料くださいよ今すぐ
太子:ホステスかお前は! 誰が払うか!
芭蕉:まあまあ、喧嘩はそれくらいにして。お茶でもどうですか
太子:あ、これはどうも
妹子:……………
芭蕉:さあ、多少賞味期限過ぎまくってるけど味には問題なさそうなお煎餅もどうぞどうブフォアッ!
曽良:何やってんですか芭蕉さん…ったく、マジで殴りますよ
芭蕉:も、もう殴っ……! はっ…!
妹子:え…血ダラダラな状態でこっち見ないでください。怖いんで
芭蕉:君たち…今私が弟子に殴られそうになったのなんか見てないだろうな…?
妹子:殴られてたよ、確実に殴られてたよアンタ! ていうか弟子なの!? アンタ弟子に殴られてんの!?
芭蕉:あ、あんまり言わないでくれよ、ち、ちくしょっ…
妹子:泣いた、泣いたよ!
太子:あんまり言ってやるなよ妹子
芭蕉:うう
太子:とりあえずキミ、謝ってあげたまえ。弟子なんだろ
曽良:えぇ…僕がですか?
太子:何そのあからさまに嫌そうな顔! 激しく身近な誰かを彷彿とさせるんだけど!
芭蕉:松尾ばしょんぼり
妹子:このうざい落ち込み方やノリも、激しく身近な誰かを彷彿とさせますね
太子:誰かって誰だ妹子
妹子:え、分かりませんか?
太子:うん、分からない
妹子:あんただよ
太子:…………
芭蕉:き、君、大丈夫か? 顔がものすごく怖いことになってるけど
太子:妹子のバカァア!
妹子:また泣いた。ムカつく
芭蕉:ひ、酷いなキミは! ほら、太子さん! 私のマーフィー君を貸してあげるよ
太子:で、でも…大切な物を私なんかに…
芭蕉:いやいや、確かにマーフィー君は私の大切な友達だけど……泣いている人を見捨てられないよ私は!
太子:芭蕉さん…
芭蕉:さあ、マーフィー君を
太子:あ、ありがと…………う………
芭蕉:ん? どうかしました?
太子:キミの友達、目と口が完全に塞がっているぞ……
芭蕉:ギャアアアア!!
太子:ちょっ、ば…芭蕉さん、大丈夫ですかァア!? 顔がものすごく酷いことに…
芭蕉:曽 良 ァ ア !
曽良:あ ん ?
芭蕉:すみません調子乗りましたごめんなさい呼び捨てしてごめんなさい!! 近日中に鼻と腹からキノコ生やしてみせるから許してください!!
曽良:んな気持ちの悪いもの見たくないですよ
芭蕉:気持ち悪いと言われた…
太子:き、キミ! 私の心の友の芭蕉さんになんてことを!
曽良:あ ぁ ん ?
太子:すみません申し訳ないジャージでも何でも脱ぐから勘弁してくれェエ!
曽良:なんで脱ぐんですか気持ち悪い
太子:気持ち悪いと言われた…
妹子:何なんだこの二人…似すぎて気持ち悪い…
曽良:まったくですね
妹子:なんだか曽良さんとは気が合いそうだ
曽良:奇遇ですね。僕も思ってました
妹子:異常なやつらは放っといて、今度正常な僕らだけで温泉でも行きませんか
曽良:いいですね
太子:いいなあ温泉。私も行くぞ妹子
芭蕉:ねえねえ曽良くん、マーフィー君も連れてっていいかな?
妹子・曽良:黙らっしゃい!
太子:ギャアアアア目がァア!
芭蕉:ぐはァア! ぎゃっ! 変な虫食べちゃった……
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