瀬尾家にて──
「あちゃー。バター切れちゃった」
「ないの? あたし今からスーパー行くし、買ってくる?」
「本当!? じゃあ、お願いしていいかな。はい、千円。これで買ってきてね!」
「おー」
──1時間経過
「(遅い。遅すぎ! あそこのスーパーそこまで遠い訳でもないし……まさか、お姉ちゃん口はあれだけど顔は綺麗だから、まさか悪い男にでも……!?)」
「ただいまー」
「あっおかえり遅かっ……」
「見ず知らずのおっさんが焼き鳥とアイスと飲み物くれた(もぐもぐ)」
「わたしの千円返して」