〈You side〉
彼は慣れた
私に慣れた。
愚かな狩人。
収めた爪と牙は隠しているだけ。
──いつか貴方を狩るために。
そう、私はいつだって貴方を殺せる。
その気になれば、いつだって。
だけど────
「ええ、私もよ」
私は慣れてしまった。
私もまた、愚かな狩人。
この気持ちはね、本心なのよ。
「名前、1番に貴女に伝えたい事があります」
Lに呼び出された私は、ソファに腰掛け紅茶を飲んだ。
「連続殺人事件の、ーーー証拠が出ました」
それが、私達の終わりの合図でした。
持っていたバッグから、ナイフを取り出す。
Lが何か言っているけれど、耳に入らない。
ううん。それがいい。
「身元不明の死体は好都合なの。……ごめんなさいね」
私はLの心臓に牙を突き刺した。
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