大部屋でいびきがひどい人
2024/07/01
入院した時の話。
ゆったり過ごしたかったので、事前に個室希望の旨伝えていたのに、当日病棟に着くと大部屋に通された。
看護助手さんがどこまで事情を知っていたのかは分からないが、すみませんの一言もなく「空いてませんよ」とだけ。
なら早めに知らせてよ!と思いながら、案内されたベッドで荷ほどきをした。
そして夜、翌日の手術に備えて早めに眠りにつこうと…したが、すぐに目が覚めてしまう。
隣から、轟音いびきが聞こえてくるのだ。
結局ほぼ眠れないまま手術当日を迎えた。
これでは術後も眠れないのは確実。
手術自体よりも、夜には隣からまたこのいびきが聞こえるのか、ということに恐怖を覚えつつ、手術室へと向かった。
手術が終わり、全身麻酔が切れ、私は痛みで目が覚めた。
違う、またいびきで起こされたのだ。
看護師さんは夜中、なんども状態確認にきてくれる。
「痛みはどうですか」
そう問われるたびに私は答えた。
「痛みより、隣の人のいびきがつらいです」
その訴えが届いたのか、翌日、ようやく個室が空いたとのことで、移してもらえた。
しかし本来、いびきがひどい人こそ、周りに迷惑をかけないよう個室に入ってくれれば良いのに。
そもそも自分が迷惑をかけているという自覚がないんだろうか。
口にテープを貼るとかマスクをするとか、そういった手立てを講じようという気はないのか。
病院も、いびきに対する苦情や困りごとが一番多いのだと言っていた。
それならいびきのひどい人だけを集めて「いびき部屋」作ってそこにまとめて押し込んでくれたら良いのに。
隣だった人は、カチカチカチ…と秒針の音が響く目覚まし時計を持ってきていた。
入院時は、音の出ない、または音の小さい時計を持ってくるのがマナーだろう。
そんな迷惑極まりない患者は、医者にも迷惑をかけているようで、なんども退院を促されているのに「まだ病院にいたい」と居座り、部屋を転々とさせられているらしかった。
私が入院した日も、「ベッドの数もあるし、あなたのような状態の人をこれ以上入院させておくわけにはいかない」と担当医からも強い口調でお叱りを受けていたし。
結局、家族が休みの日じゃないと迎えに来てもらえない、と言ってたから、その次の土日まではいたんだろうな。
もし私が個室に移動できていなければ、口をふさいでやりたくなるほどのいびきをかいて、同室の人に迷惑をかけまくりながら。
いやでも「いびきで眠れずつらいつらいつらいつらいつらい」が勝りすぎて、私は術後のひどい痛みをそれほど感じずに済んだのかもしれない。