ありがとうが言えない人
2024/07/08
バスで一人掛けの座席に座っていたときのこと。
前の一人掛けの席には、大柄な男性が座っていた。乗ってきたおばあさんが、その男性の席の横に立った。
少しして、おばあさんは大柄な男性にではなく、わざわざ私の方に来てこう言った。
「私、今から病院に行くのよ!」
だから席を譲れということらしい。
私もその時、捻挫していたんだけどな。
なんで目の前の男性じゃなく、わざわざ私のところに来て言うのかな。年下の女性だから言いやすかったんだろうけど。
「私も捻挫してるんで立つのしんどいんですよ」
今思えば、ちゃんとそう言って断れば良かったのだが、おばあさんもしんどいのだろうと思い、私は立って席を代わった。
おばあさんは、空いた席にさっと座った。
ありがとう、を言うこともなく。
そして、横の車いすのシールを指して、「こういう席なんだから当然でしょ」とでも言うように、こちらを見た。
おばあさん、そのシールはね、「車いすの方が乗車したら、この椅子をたたんで、その方のためのスペースを作ります」っていう意味なんだよ。優先座席じゃないんだよ。
優先座席は、最初にあなたが立ってた後ろ側なんだよ。
そして、座ってる人はみんなあなたより元気な人じゃないんだよ。私も脚をケガしてるんだよ。
なのに譲ってもらって「ありがとう」も言えないのか。
無理やり譲らせたんだから「自分が座るのが当たり前」って気持ちしかないんだろうね。
こういう人って、今までどうやって生きてきたんだろう。かわいそうな人生なんだろうな。