ナノ文学
明日に近い庭
オリーブ山麓第二派出所
ほつれたまま消えた
ぼろい構造のみなぞこみたい
きみが暮らしていた町のどこかで
脚本家気取る筆跡
めざめの呪文
あの子が線分だったらよかった

エンドロールの最中に立ち上がるきみのシルエットのゆらめきのきわめて精緻化された規則性法則

即興阿鼻地獄講座
ぼくが雨ならきみは旗だね
ラブ・ラグ
嗚咽する禾
その頬は三千世界の様相さ
ネイビーブルーな祝日に
揺れて消える 僕の合図が星になる
愛を定義する役人
底なし沼でふたり眠ろ
おやすみの終焉


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