ぼくらはミネラル
ねじれ位置のスピカ
珈琲を冷ます動作にあるひずみ
煤けジムニーのクリーム・ソーダ置き
あの洞窟の内がわが少し花柄なこと
藻屑になろうよ
ゆめうつつの随に
墓に持ってくには大きすぎる
メトロポリス学園前ゆき
空想都市の夜明け前だ

須臾の輪郭
路地裏フィロソフィ
焙れる心象
アクリル新居
凍てつく噐
二度寝許す暗号がある

ひと筋の雲になる為ゆっくりと淪落のちに黙する小鷹
笑顔 声 姿勢の美しさ 全部嫌でぼくは遠くへ走って逃げる
21グラムは理論値なんだって厳たるニューメリック待つ白衣
天井がやけに白いこと大人になってから気がついたと笑うのに慣れ


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