あとがき

凡人Fの恋慕、完結です。
長かったような短かったような、複雑な心境を抱いています。
主人公と雲雀さんの物語は続きますが、先輩と後輩から恋人同士に変化した今を一区切りとして、完結としたいと思います。

元々は全くちがう主人公の設定だったのですが、雲雀さんと正反対の設定を作り、今に至ります。
弱くてすぐに消えてしまいそうな、どこか人間臭いがモットーの主人公です。
そんな主人公に恋をするなら、どう言うタイミングなんだろう、と考えたのがこの連載の始まりです。
日常編では二人の絆、黒曜編では二人の執着心、ヴァリアー編では主人公の成長をテーマに書きました。
山本くんとベル君がキーパーソンのような書き方をしましたが、特別決めていた訳ではなく正直勝手に動いてます。この二人は好き勝手に動いてくれて、勝手に物語が進んで行く感じはしました。

原作の雲雀さんとは程遠い彼だったと思います。
感情に揺さぶられ、主人公の言動に一喜一憂し、とても「最強」とは思えない。けれど、私はそんな彼が大好きです。歳相応に悩み苦しみ、そんな彼の成長を書くのも楽しかったです。
随分と本能的に動いてくれましたが、そんな雲雀さんを楽しんで下さると私の意図も伝わるかと思います。

恋愛、と言うよりかは人と人との絆を重点的に描くようにしました。
ハルちゃんとの不仲、骸さんとの複雑な関係、ディーノさんとの微妙な距離感など、思い当たるものはたくさんあります。その中で一つでも記憶に残るエピソードがあれば作者冥利に尽きます。
了平さんとのエピソードを書く機会が少なかったので、番外編等で書けたら嬉しいな。

本編として、主人公と雲雀さんの物語は終了いたしました。けれど、番外編として未来編、高校編などエピソードは小出し(?)にして行きたいと思います。
不定期になりますが、恋人同士の二人を応援して下されば幸いです。

ありがとうございました!


(※ 以下キャラ詳細)


日比野麗(14)

並盛中学の生徒。黒曜の治安の悪さに辟易、逃げる形で活動範囲を並盛に変えるため、並森中学へ入学する。両親と3人暮らしだが父(商社勤め)が北海道へ単身赴任中のため、ほとんど母と2人暮らし。居眠りをしてる間に鬼の委員会「風紀委員会」に選ばれる。不憫なのか、自業自得なのか色んな意味でかわいそうな子。雲雀に対し、当初は恐怖心しかなかったものの関わるうちに「ただただ我が儘なだけなのでは…?」と言う結論に至る。だが、基本的に何も考えておらず、日常の中での言動にあまり意味は無い。しかしその思考回路を勘繰られ、楽観的な性格が災いし、骸には嫌われる。


雲雀恭弥

並盛の秩序、年齢不詳の風紀委員長。麗の風紀委員会入会に一番乗り気ではなかったが、我を見失った麗に殴られてからは監視目的で入会を許可した。基本的に周囲を気遣う事はしない。痛い事や苦しい事に一番怯えているはずなのに自身の側を離れない麗に対して、馬鹿だなあ、といつも思っている。しかし隣を許すうち、自身を「優しい」と称する麗にすっかり落ちてしまう。基本的に麗には逆らえない、振り回されっぱなし。麗が与える優しさに意味がないこと、考えなしのお気楽娘である事を認識した上で彼女に対する執着心を抱いている。しかしその欲を顔には出さず、縛るつもりもないので麗が気付くのは随分と後になる。確信犯。


橘茉莉

並盛中学で知り合いになった麗の親友。胸元まで伸びた黒髪が印象的な、所謂美人系統の少女。麗の人たらし能力の被害者。彼女の存在により、同性愛者と言うセクシュアリティを確立してしまった。麗の事はそう言う意味の好意に近い感情を抱いている。欲の対象として見ている瞬間も確かにあるが、基本的には大切な親友として認識している。しかし、恐らく雲雀には微妙な思いも含めて気付かれている。麗の笑顔が好きで、彼女がしあわせならそれで良い。未来編にて、ボンゴレの関係者に該当するとして麗の両親と共に殺害される。


六道骸

マフィア殲滅を目論む15歳の少年。黒曜中に通っている。ランキング1位の雲雀について調べていたところ、とっておきの弱点がいる事実に辿り着く。それを餌におびき寄せようと考え、下校途中の麗を襲撃した。常に打算を前提に行動して来たため、考えなしに優しさを与える麗に畏怖の念を抱いている。その胸中は優しさに甘えたい気持ちと、存在を認識したくないとの葛藤である。しかし麗からそれなりに好かれている自覚はあるため、将来的に根負けする事は目に見えている。だが信じたくない。麗が汚い欲を唯一見せられる相手。


ベルフェゴール

特殊暗殺部隊ヴァリアーの幹部の一人、最年少で入隊した殺しの天才。リング争奪戦の際、並盛町の路地裏にて殺し屋殺しをしていたところを麗に目撃される。口封じの為に彼女を殺そうとするも、鳴り響いたお腹の音にどうでも良くなり、夕飯を奢らせた。麗の事は基本的に馬鹿なガキだと思っており、会う度にからかう事を密かな楽しみにしている。雲戦にて腹部を撃たれた麗を心配はしていたようで、ディーノから雲雀を経由し、麗へ連絡先が届くように仕向けた。それからはイタリアの監視下に置かれているものの、定期的に麗とコンタクトを取っている。未来編では、麗の精神的支柱となる存在。


桐李

完結 20191014