Don't speaking


通信で呼んだラチェット、ドクターが来るまでの間。
オプティマスとメガトロンは個人通信で会話していた。








『どうするべきか…』
『何をだ』
『この有機生命体、人間のことだ』
『…』
『原始的なこの種族が我々の惑星に来るとは思いもよらなかったよ』
『そうだな』
『今、センチネル・プライムは他の惑星にエネルギー源を探索しに行って留守だ…』
『あぁ』
『指示を仰ぎたいところだが』
『通信不能だったぞ。今回は磁場嵐が乱発する地域の探索だったろう』



個人通信に、例えるならFAXの音が鳴る。



『情けない音を出すな』
『ため息もつきたくなるさ』

またピーヒョロローと音が鳴る。


『…そんなに不安ならば味方に引き入れればいいだろう。こちら側の問題点も明らかになり、改善策が明確化するだろう。人間なんぞただの有機生命体。大した武装もないだろうが我々の他にコンタクトを取った異種星人がおるかもしれない。もしそうならその技術の利用法を取り出せばいいしな』





返事がない。ただのスクラップのようだ。











『オプ』
『…いい考えだ』
『あ゛?』
『流石メガトロンだ。私の意見を言わずとも理解してくれるとは!』

両手を上げて喜ぶオプティマス。



『メガトロン!』
『…協力しろと?』
『言い出したのは君からだぞ』


確かに先程の通信内容で意見を最初に言い出したのはメガトロンだ。
メガトロンは頭部パーツの間を押さえた。


一度言い出して、決めたら聞かないのがオプティマス・プライムだ。
若い我々が今はこの基地の最高司令部。
いずれ方針は決めなければならない。



しょうがない。
歎息を吐くメガトロン。







『メガトロン』
『…なんだ』
『情けない音を出さないでくれ』
『……オプティマス』




協力するから。







『もうお前は、俺が行くまで、黙ってろ』
『ああ、待っているぞメガトロン!』




通信を切ったメガトロンはもう一度ため息を吐くと、オプティマスのいる軍事基地区間に向かって歩き出すのだった。
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