2022/04/12

次回作チラ見せ予告

追記からどうぞ!


アイ・ネヴァー・ダイ(タイトル)

冬の章
(君のいない100年間)
ブラッドリーと手を組むお話。

「真珠の城の禁じられた扉。そこに我が一族の血を捧げれば、とっておきの宝物が手に入るわ。」


「この後てめぇはどうすんだ?城はいらないんだろ?」
「こんな重くて頑丈で窮屈な籠はいらない。
…わたしね、人探しをしているの。本当はこんなことに何十年も手を焼いてる場合じゃなかった。早く見つけないと。」

***

秋の章
(AtoZ to end with you.)
ここ数日雨が降り続き、風は荒れ、まるで嵐のようだった。嵐の谷という名が付けられているこの地ですら、ここまでの荒れ方はめずらしい。
嵐と共に、テレサはやってきた。
怒りと悲しみをごちゃ混ぜにした顔を伏せて、ぽつぽつと話し始めた。

生まれ故郷、真珠の城での惨殺事件。
あれはわたしが盗賊と手を組んでやった。
谷に時折訪れていた謎の観光客。
それはわたしが、西の国経由で送った密偵。
フィガロ様は南で人と魔法使いの仲良く暮らせる世界作りを始めているらしい。
その顔を張り倒したのはわたし。

「なんのためにここまでしたか、わかる?」

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