幽好的な彼女



「ちょっとザップさん!まぁた僕のバーガーをぉおおおっ!!」
「マジチョロインだよね〜陰毛君。鍛えて出直してきなさい」
「何やってるんですか。大人げない」
「黙ぁってろ葛餅!オレはこの貧弱の化身をだな─」

今日も3人は元気だな。
私はソファの傍らに佇み、静かに見守っていた。


「なまえさん」
「?」
「それ、貰っていいっすか?」
「あ!ずるいザップさん!なまえさん、僕にも一つください」
「よければボクにも」

コクリと頷き、磨き上げられた銀のトレイの上に乗せていた小皿を渡す。
皿の上に行儀良く鎮座していたケーキが、彼等の腹の中に収まるのを確認すると私は微笑んだ。

「「「ご馳走さまでした」」」

特にこの3人は美味しそうに食べてくれるから作りがいがある。

「すまない。こちらに飲み物を頼む」

雇い主の言葉に頷くと人差し指で宙をなぞる。
独りでに動く茶器に悲鳴を上げない彼等が、私は大好きだ。


後書き
捻りもクソもない題名からお察しの通り、夢主は友好的な幽霊という設定。